岩屋外務大臣「10年ビザ新設」と親中発言が日米関係に及ぼす懸念

岩屋外務大臣は、中国を訪問中に開催された関係閣僚の会合において、中国人観光客向けのビザ発給要件を緩和する方針を明らかにしました。この中で、富裕層の一部を対象に、有効期限が10年間のビザを新設する計画についても言及しています。この決定に対して批判の声が高まっています。

岩屋外務大臣と中国・王毅外相 中国外交部HPより

一方で、65歳以上の中国人観光客がビザ不要で入国し、3か月間国民健康保険に加入した場合、医療制度への負担が懸念されています。保険料を支払っている国民にとって、不安が広がっています。

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また、日中外相会談において、中国側は歴史認識に関する議論が行われた際、岩屋外相が「『村山談話』の立場を堅持し、深い反省と謝罪を表明した」と発表しています。こういった外相の北京での発言や行動について「過度な親中的な姿勢が目立つ」と批判が高まっています。

岩屋外相は、日中間の懸案を減らし協力を増やす重要性を強調しました。日本外務省は、来年早期に王毅外相の訪日と経済対話を実現することで合意したと発表しています。こういった外相の歴史観や対応についても、厳しい指摘が相次いでいます。

これに対して岩屋外相は「中国側の発表は正確ではない」と発表し、「石破内閣は『村山談話』や『安倍総理談話』を含む歴代の総理談話を継承している」と説明しました。また、北京で行われた王毅外相との会談についても、中国側に申し入れを行ったとされています。

岩屋の訪外相中が、安倍昭恵氏がトランプ元大統領夫妻との会食を行った直後であることも批判の対象となっています。この訪中が米政権との関係に悪影響を与える可能性が懸念されます。

日米両国に揺さぶるをかける岩屋外相のねらいはどこにあるのでしょうか。