イーロン・マスクとスティーブ・バノンが移民政策をめぐり路線対立?

高度な技能を持つ専門職の外国人労働者向けに発給される「H1bビザ」をめぐりトランプ氏の支援者の間で意見の違いが見られます。

スティーブ・バノン、H-1Bビザ戦争でイーロン・マスクの「本性」が露呈すると警告

第一次トランプ政権の一員だったスティーブ・バノン氏と彼のポッドキャスト番組に出演したビーティー氏は「H1bビザ」を推奨するイーロン・マスク氏を批判しました。

イーロン・マスク氏とスティーブ・バノン氏 Wikipediaより

両氏は「H1bビザ」によって企業が米国市民ではなく、賃金が比較的安い外国人を雇うようになることを問題視しています。

バノン:有権者を動員し、投票者数増加運動に資金を提供しているイーロンには敬意を表するが、はっきりさせておきたいのは、H1Bビザプログラムは徹底的に詐欺だということだ。

ビーティー: H1Bは人材ではなく、コスト削減が目的です。テクノロジー企業は安価な労働力を雇用し、グリーンカードや連鎖移民などのコストを納税者に転嫁しています。これは利益を私物化し、コストを社会化する詐欺です。企業が本当の代償を払っているなら、H1B を欲しがらないでしょう。

「H1bビザ」についての論争は、政府効率化省の責任者を務めるマスク氏とビベック・ラマスワミ氏が同制度を擁護する発信をしたことがきっかけで注目を集めるようになりました。

マスク氏とラマスワミ氏はIT業界の人材不足を解消するために高度な技能を持つ移民の受け入れを可能とする「H1bビザ」が有効であることを主張しています。

私が、SpaceX、Tesla、そしてアメリカを強くした他の何百もの企業を築いた多くの重要な人々とともにアメリカにいるのは、H1Bビザのおかげです。

しかし、米国市民の雇用確保を優先していないようにも見えるマスク氏の主張に対し、バノン氏は敵対心を剥き出しにしています。

スティーブ・バノン、イーロン・マスクについて「あなたは戦争で利益を得る者だ。あなたはアメリカの国家主義者ではない。アメリカ人ですらない。あなたはグローバリストだ。」

トランプ氏は一期目では外国人労働ビザを制限する措置を取りましたが、今回の論争ではマスク氏に肩入れをしています。

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マスク氏とバノン氏は共に熱烈な支持者ですが、移民政策の優先順位をめぐり衝突しているようです。

トランプ氏は路線対立を解消することができるのでしょうか?