ふと思うことがあります。63歳でよくカラダが動くなぁ、と。自画自賛ですが、私の周りの同じような年齢の方たちには歳を取った方も増えてきました。外見もそうですが、歩き方とか、行動規範とか、物事に対する積極性であるとか、チャレンジ等々どんどん保守的で内向的になっていく人も増えています。
なぜ、お前はカラダが動き、前を向けるのか、と聞かれたらもちろん、運動をしていますと答えるしかないのですが、もう一つは規則正しい生活を心がけるようにしています。深酒もしなくなりました。朝は5時から6時の間に起きますが、7時から業務を含め、フル稼働しますので朝型の生活をしっかり築いています。人間は午前中の方が頭もしっかり動くので午前中の集中力は私にとっては極めて重要なのです。その代わりどんなに遅くても夕方6時までには仕事は打ち切ります。
「わき目も振らず」と言いますが、私はいったん集中モードに入るとどんな雑音も耳に入りません。この集中力の維持は私の得手とするところです。例えば日本に行くときなど飛行機での移動時間は私にとって最大の読書タイムです。周りがどれだけガヤガヤしても子供が泣き叫んでも気になりません。基本的にシートについている画面も見ません。座った瞬間から読み始め、食事の時以外は飛行機が着陸してほぼ停止するまで読み続ける癖をつけています。それは年間50冊という目標に縛られていることもありますが、そもそも飛行機で酒を飲めない体質なのでダラダラ過ごさず、時間の有効活用に徹しようと決めているのです。
毎年この時期になると「来年はどうするか」と考えています。2025年版の抱負というより計画概要は12月初旬に書き終わっており、これにはビジネスも個人の計画も入っています。今はその内容をどう具現化するか、あるいは書き上げたプランに修正が必要か思案しているところです。
思案するのはたいていがシャワーを浴びている時とか、バスや電車での移動中など隙間時間に考え、そういう時にふと名案が思いつきます。よく見かけるパブロフの犬のような隙間時間にスマホを取り出すことはしません。スマホにはスマホの利点と弱点があるので私はスマホとどう付き合うか独自のアプローチをとっています。要は能動的に見る時間は1日3回程度に留めるという基本ルールですね。スマホなんてなくても生活にも仕事にも支障がないのですが、受動的である電話と業務メッセージのためにあるといったほうがよいでしょう。
さて2024年。濃密でした。特に土地取得から開業まで4年かかったグループホームの開発と運営開始は感慨ひとしおでした。運営開始から8か月たち、初めの数か月は試行錯誤、失敗の繰り返しながらも事業の安定化のため、改善点を一つずつ潰していったという感じでしょうか?だいぶ良い事業になったと思います。マリーナ事業では海上浮上型事務所の建築が進み、8割方完成しました。もう少しです。
既存事業を総点検しながら長年、手が回らなかったことへのフォローアップをしたのも今年の特徴です。私はハンズオン型のビジネスの進め方をします。社長だから人を使えばよいじゃないか、という方もいるのですが、私は大企業の巨大な組織運営を目論んでいるのではありません。それこそ、掃除をしてくださる方がなかなかできないところを私がやるとか、人手が足りなければ自分でラインの仕事をカバーすることもあります。「俺についてこい」ではなく、「どうぞご一緒に」というスタイルです。特に若い方は指示命令されることを得手としていません。見本を見せ、かつ一緒に作業することでチームワークの和を作るのだと思います。
社外活動に精を出したのも今年の特徴です。NPOの会長は24年1月に降りたので私はコミュニティでは一応、無任所になりました。これは意図的にそうさせて頂いたのです。一つはポジションの世代替わりを推進しなくてはいけないこと、もう一つは無任所故に動きやすいということです。例えば秋に多国籍コミュティイベントがあり、私が日本チームのリーダーを務めましたが、これなども私のコミットメントが少なかったからゆえにできたことだと思っています。
人付き合いについてはなるべく新しい方とお会いするようにしてきました。またトランプ氏に似ていると言われるかもしれませんが、基本的に人と接点を持つときは出来るだけ一対一かごく少人数にさせて頂いています。多人数だと話がぶれるし、表層の会話のみで双方の人間の深みの発見発掘がしにくいのです。いわゆる飲み会にはほぼ参加しませんでした。
先日行ったマリーナのスタッフとのクリスマスの食事会の際に話題に出たのが「健康診断」。私の右腕を除き、全員カナダ人ですが、異口同音に年1-2回のヘルスチェックは受けるべきだと。私は幸か不幸か3か月に一度、複数の検査を受診し続けているのでカラダの状況はある程度理解しています。健康は第一です。
最後に1年を通して前向きに生きてきたことが一番大事な点でしょうか?常に明るい未来、よりよい世界があると信じ、それを自分の手で手繰り寄せてきたというのがいつものことながら私の生きざまだと思います。運命は勝手には開かないのです。自分で取りに行く、その癖が大事だと思います。
今年も皆様、1年間お付き合いいただきありがとうございました。また素晴らしいコメント、いつもありがとうございます。このブログをお読みになっている方は思った以上に多岐の方面にいらっしゃるようです。嬉しいことです。来年も引き続き、つぶやかせていただければと思います。
では今年はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月31日の記事より転載させていただきました。