クリスマスを挟んだやる気ない週間。週前半はクリスマスラリーが顕著であり、特に半ドン(米東部時間午後1時=日本時間午前3時まで)のクリスマスイブでそれが絶頂に達した。クリスマスが終わると金利上昇もあり一転してテックを中心に売られている。
前回の記事では「ここからはポジション構築に建設的になれるように思える」としていたが、その前の記事で取り上げていたOp Exでコールロングが完全には消えていなかったと思われる6055の手前では重くなっている。
S&P 500の5年間の歩みはこんな感じである。
久々に流れてきたGS CTAは年内が売り越し、年が明けてもフラットがメインシナリオである。12月FOMCの2%下げの傷跡が残っている以上、売りに回らなければ万々歳である。
インサイダーは売り越しが減っている。
NAAIMは悲観化が続いており過熱感がない。
テクニカル。何もなければ突破し損ねた5860と戻り高値を作った6055のレンジが続きやすいか。年末はもう動意が薄いと思われるが、新年の休みを経てニュートレードが入りやすいとされている。
さて年が変わってどちらの方向に火を噴くか。昨年末は年末が高値となり年が明けると共に調整が入ったが、それが一通り済むと戻している。
株式と債券は長期的には逆相関を取り戻しているが、債券の方が成長期待からタームプレミアム拡大にドライバーをシフトしつつ安値を更新する中で緊張がやや高まっており、新年の手掛かりがない時間帯は互いを参考にするかもしれない。つまり年が明けて長期金利が続伸するなら株式はクラッシュしやすく、逆に低下に転ずるなら上昇しやすいだろう。
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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2024年12月30日の記事を転載させていただきました。