箱根駅伝がダントツ人気の理由

お正月恒例の箱根駅伝2025も大方の事前予想通り、青山学院大学の往路復路完全優勝で終りました。

今年も1月2日、1月3日と朝から箱根駅伝のテレビに釘付けになりました。

新春には箱根駅伝だけではなく、様々なスポーツイベントが開催されています。駅伝で言えば元旦には社会人駅伝もありました。それにもかかわらずこの箱根駅伝だけは見てしまう。

他のスポーツイベントと箱根駅伝の違いは果たしてどこにあるのでしょうか?

箱根駅伝の面白さは現役の大学生の10人のランナーがたすきをつないでいくところにあります。学生が力を合わせて懸命に努力する点では高校野球に似た未完成の若者の魅力があります。

また上位10位まで来年のシード権がが与えられるルールになっており、優勝争いだけではなくシード権の獲得戦いといった面白さもあります。

出場する大学は箱根駅伝では毎年お馴染みの大学がほとんどです。早稲田、中央、日大といった伝統校もあれば、東洋、駒沢、青学のように平成、令和の時代になって強豪として台頭してきた大学もあります。特に自分の出身大学が出場していれば応援に更に力が入ります。

そして記録への挑戦も興味をそそられます。100回以上の開催ですから、様々な記憶が過去に確立されており、それらとの違いを比較して個人ランナーの区間新記録や全ランナーでの大会新記録などをデータとして比較するのも楽しいものです。

駅伝のルールはたすきをつないで早く走ることと極めてシンプル。だから素人でもそれなりに楽しめてマニアックな人には深みのある楽しみ方がある。つまり誰でも楽しめる伝統スポーツなのです。

このように箱根駅伝には他には無い魅力がたっぷりと詰まっていて、最高のスポーツエンターテインメントという訳です。

見る側の楽しさは想定外のアクシデントでどんでん返しが起こることですが、今年はあまり波乱が無かったように思います。

来年は混戦模様のハラハラドキドキの箱根駅伝を見たいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年1月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。