日本製鉄が計画していたアメリカの大手鉄鋼メーカーUSスチールの買収について、バイデン大統領が阻止を決定したとアメリカの複数のメディアが報じました。ホワイトハウスは早ければ1月3日にも正式発表するとのことです。
バイデン大統領、日鉄によるUSスチール買収阻止決める-関係者 https://t.co/RYJixvvrIH
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) January 3, 2025
そもそも日本製鉄は2023年12月にUSスチールとの買収合意を発表していました。その後、対米外国投資委員会(CFIUS)が国家安全保障上のリスクを審査しましたが、12月23日の期限までに結論を出せず、最終判断はバイデン大統領に委ねられていました。
日本製鉄によるUSスチールの買収計画の承認を求め、USスチールの生産拠点のあるペンシルベニア州とインディアナ州の市長ら20人が、バイデン大統領宛てに書簡を送付していましたが、この懇願は聞き入れられませんでした。
USスチール買収、承認を 地元市長ら20人、米大統領に訴えhttps://t.co/UsgLo2WBh9
日本製鉄によるUSスチール買収計画の承認を求めて、USスチールの生産拠点などを抱える地元市長ら20人が、バイデン米大統領に書簡を送付したことが分かりました。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) December 25, 2024
米国での報道では、バイデン大統領は国内の鉄鋼生産量減少などの懸念を理由に、安全保障上のリスクがあると判断したと伝えられています。一方、日本製鉄は雇用維持や鉄鋼生産能力の維持を約束し、安全保障の強化に貢献するとアメリカ政府に説明してきました。
日本製鉄のUSスチール買収
賛成してる人
・地元の市長達
・USスチールの経営陣
・USスチールの労働者とUSスチールの労働組合反対してる人
・バイデン
・トランプ
・全米鉄鋼労組(USスチールの競合他社達)これで買収却下されるなんて酷い話でしょ
これが敗戦国の末路か😢✋ pic.twitter.com/EZUbpWdm9r— カピおじ🎍 (@kapibara19190) January 3, 2025
この買収ができばければ、日鉄はUSスチールに対し5億6,000万ドル(約890億円)の違約金の支払いをしなければなりません。とても理不尽ではありますが。
USスチールの買収失敗は別にいいんだけど、それで日鉄が違約金を払うことになったら納得できん。そうなったら日本政府が米国政府に抗議するべきだと思う。
子供の揉め事に親が出てきたんなら、こっちも親を出さないと負け— トミヤマン (@s071308) January 3, 2025
日本製鉄の今井正社長は、買収計画が地域社会で一定の支持を得ていると述べる一方で、海外メディアの報道に対してはコメントを控える姿勢を示していますが、その胸中は非常に穏やかでないと思われます。
USスチールが潰れるって呟きが沢山あるけどそれは既定路線なんですよ。北米市場への障壁をすり抜け脱炭素戦略にも効く電気炉を手に入れられる、少なくとも一石二鳥以上の戦略的一手がポシャった日本製鉄側のダメージが凄まじいのよ。少なくとも中国勢に対抗できないし今後インド勢にも脅かされるよ。
— mmr (@mm1802) January 3, 2025
このままでは某国を利することになってしまうのでしょうか。
某国を利するだけですよ、、、USスチール買収阻止は。
「まんじゅう こわい」の話だとよいですが。。。 https://t.co/pQhfx19LYt
— かどひろこ(門ひろこ🌲)東京8区=杉並区 (@HirokoKado) January 3, 2025
いまのアメリカでは「空気」で重要な物事が決まってしまうのかもしれません。
バイデン「USスチールは買収させない!(これはパフォーマンスなんだ…誰がこの流れを止めてくれ)」
トランプ「USスチールは買収させない!(これはパフォーマンスなんだ…誰がこの流れを止めてくれ)」
鉄鋼労組「USスチールは買収させない!(そのまま潰れろ)」
USスチール「買収してくれ」
— ぺいたさん (@toritori_gt) January 3, 2025