名古屋市北区を歩いています。前回は上飯田駅周辺をご紹介しました。
ここに来たのにはもうひとつ目的がありました。この近くに名古屋人好みのド派手な神社があるというのです。近くとはいっても駅から歩いて17分ほどあるのですが、バスで行くほどでもないので歩いていくことにします。
歩いていくと道路の脇に神社の案内がありました。「別小江(わけおえ)神社」。写真だとわかりにくいんですが、肉眼だともうこの段階でこの先突き当たったところにある神社がカラフルに色づいているのがわかります。明らかにこの神社が別小江神社だと遠くからでもわかります。道に迷わなくて安心です。
神社の鳥居前まで来ました。まず鳥居の前の提灯が撮ってもカラフルです。この神社は提灯奉納を行っており一定額に寄付をして提灯を掲げてもらうことができます。
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花手水も新春ムードを演出。
手水所もこれでもか!というくらいに飾り付けがされ、花も生けられていました。設えは時期によって変わるようで、今は羽根つきの羽根など新春をテーマにしたものになっていました。
さて、本殿はどこ?ときょろきょろと見まわしたところ、この中にありました。この和傘で作られた門の向こうが本殿。もう盛りすぎて本殿が見えません。
別小江神社がこのようにカラフルな装飾をするようになったのは7年ほど前。近年若者が神社に来なくなっていることを憂いた当社の禰宜の発案でインスタ映えするような神社を目指して始めたのがきっかけです。今では口コミでうわさも広がり名古屋だけでなく県内、県外からも多くの方が参拝に来るようになっています。
なお、別小江神社はもともと六所神社といわれていましたが、明治時代にこの名前に改名しました。かつては名古屋を代表する河川である庄内川と矢田川の分岐点にあったためこの名がついたと言われています。
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こちらの提灯ストリートも派手。
夏には風鈴が飾られるそうです。
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天井に貼られる千代紙も和を感じさせる鮮やかな色のものが貼られています。
この神社はアトラクション(?)も充実しています。このように銭洗いをできる場所や、
厄割り石を岩にぶつけて割ることで厄払いする場所もあります。ここのおみくじは金シャチみくじ。名古屋弁で書かれているのが何ともユニークなんです。神社でできることが何でもできる。別小江神社はもう神社の枠を超えたひとつのアトラクション施設ですね。わたしは集めていないのですが、御朱印も人気のようです。
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↑ おみくじについてはコチラを。
というわけで、わたしも厄割玉に挑戦します。この玉に絶ちたい厄を書いてさっきの岩にぶつけます。1個300円です。
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願いごとは、ヒミツです。
では…えい!!
派手好みといわれる名古屋らしいカラフルな神社、別小江神社。飾り付けだけでなく厄割り石などいろいろな形で祈願ができる若者たちにも楽しめる場所でした。
小さいながら現代の神社の在り方に一石を投じるこの神社を訪ねにぜひ名古屋を訪ねてみてください。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年1月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。