「マスメディアによる煽動」という根底の問題が続いている
元兵庫県議の竹内英明氏死亡報道
元兵庫県議の竹内英明氏死亡 告発文書問題の元百条委委員|社会|神戸新聞NEXT
>昨年11月に兵庫県議を辞職した竹内英明氏(50)=同県姫路市=が亡くなったことが19日、関係者への取材で分かった
苦しんでたみたいですがここまでとは…https://t.co/H1wy3L23JF
— Nathan(ねーさん) (@Nathankirinoha) January 19, 2025
元兵庫県議で百条委員会委員だった竹内英明氏が死亡したとの報道がありました。
この報道とそれに対する反応、違和感しかありません。
マスメディアによる『因果関係の仄めかし』
神戸新聞NEXTの記事には以下の記述があります
所属していた会派「ひょうご県民連合」によると、竹内氏は辞職前、斎藤元彦氏を応援する目的で知事選に立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、SNS上で、竹内氏の自宅に行くと予告したことなどで「家族の生活が脅かされる恐れが生じた」と説明していた。辞職後も誹謗中傷が続いていたという。
これ自体はその通りです。
しかし、この報道に並列して記述する意義はいったいどこにあるのか?
他のメディアの記事で同様の記述はありません。
元々兵庫県の議員に関しては、斎藤元彦氏を支持するのか否かという政局の争いがあり、3月12日の怪文書とそれを出した者に対する懲戒処分を皮切りに、百条委員会での出来事など、それぞれの支援者に乗っかる外野の言動が過激化していました。
これまでも、兵庫県斎藤知事による懲戒処分事案に関しては、マスメディアによる『因果関係の仄めかし』が横行していましたが、この期に及んでこうなんでしょうか?
厚生労働省のメディア関係者への通知とWHOの自殺報道ガイドライン
厚生労働省がメディア関係者へ通知している内容に、WHOの自殺報道ガイドラインがあります。
その2023年版の和訳を掲示しますが、その中に「自殺の原因を単純化したり、一つの要因に決めつけたりしない」というものがあります。
神戸新聞の記事がこれに抵触しているということではないですが、この記事を受けて特定の政治家の名前を挙げてその言動が原因であるという主張をしている者がSNSでみられます。匿名ユーザーではなく、実名ユーザー、その中には元公人、メディア関係者など様々な者で相当数みられます。
そうした認識を前提にして、「だから公選法を改正するべきだ」という政治的な主張に繋げる者も多数いました。
竹内氏のブログは10月を最後に更新されていませんが、そこに非常に辛い出来事があったことが書かれています。
他、『「ゆかたまつり」における斎藤知事の暴言』に関する言動について、多方面から指摘があったわけですが、それはSNS上の誹謗中傷とは別に論じられるべき話です。
さらに、思いつめた原因は、表に出ている事情だけではない可能性もあります。
今後、そうした事情は出てくるのでしょうか…
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2025年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。