日枝と港は目先の保身のために粘ってください

日経新聞の記事から取り上げてみます。

【JR東日本、フジテレビCM取りやめ 中居正広さん問題で】
(2025/1/20 日経新聞)

この記事を見てほとんどの人はこう考えたのではないでしょうか?

中居正広問題?現状はフジテレビ問題でしょうと。

それに性接待のシステムはフジテレビだけではないでしょう。

かつてワンギャルなんて言われていたTBSの「ワンダフル」に出演していた女性達を食い物にした事件がありました。

当時のマスゴミは問題が大きくならないようにあまり取り上げずフェードアウトさせました。

これまでは情報のルートをマスゴミが独占し、逆らえば社会的に抹殺されるので多くの人達が泣き寝入りしてきたのでしょうし、少なくない人達が穢れた美味しい思いをしてきたのだろうと思います。

フジテレビのあまりの対応の悪さにかえって誤魔化せなくなって他のテレビ局へ飛び火しそうになり、かつフジテレビの支配者、日枝久にまで話が及びそうになったからでしょうか、中居正広が突然の引退表明。

中居正広に引退をさせて「中居正広個人の問題」というところに落とし込んで逃げる魂胆としか思えません。

元フジテレビ専務の大多亮関テレ社長の会見のニュースが以下。

【2時間超える会見で元フジ専務のカンテレ社長が明らかにしたこと トラブル把握後の対応は「彼女を守ることを最優先に」】

フジテレビ系列の準キー局・関西テレビ(カンテレ)は22日、大阪市北区の同社で大多亮社長の新年定例記者会見を実施。通常は記者クラブ加盟社のみの参加だが、急きょ在阪各局、ウェブ媒体や週刊誌なども参加してのオープン形式で行われることになった。27社48人が出席した。2時間を超える長時間の会見で大多社長は全ての質問に丁寧に回答。一体何が明らかになったのか。

~中略~
女性トラブルに関してはどの程度把握していたのか
「私も当然把握しておりました」と認めたうえで、詳細についても言及した。「時期に関しては難しいですが、この事案が起きてからほどなくして、私の耳に報告が上がっております。非常に重い案件だなと思いましたし、あの……ある種の衝撃を受けました。ですので、とにかくこの女性のケア、プライバシー、人権……どれだけのケアをしっかりやらなければいけないかと思った」と回想。「女性は大ごとにはしたくない。公にならないほうがいいし、そういった中で誰にも知られたくないということだと思うのですが、そういう中で私まで上がってきた。限られた状況の中で私はその情報を得た。言った通り、重い案件でありますので、これは社長に上げねばならない。僕までで止めておくことも考えられる。知っている人が増えるのも避けたほうがいいというのもあったが、私の判断で港社長に上げた。その日のうちに上げた記憶があります」と明かした。

~中略~

「女性社員、アナウンサーとの会食、社内外での会食はあります。私はそれ自体が悪いと思ったことはない」と自身の考えを明かした。「私自身もそういう会に出たこともある」としたうえで、「そのことだけでいうと、本当は行きたくなかった、嫌だったということがあるならば、申し訳なかったと思いますが、基本的に会食はあります。ただ今回報道されているような上納、献上、そういったものとは違うと思っている。私の中ではそういうことは無かったと思っています。女性アナウンサーとの会食がイコールよくないとか、性の上納につながるとは思っていない」

~以下省略~
(2025/1/22 エンカウント)

女性社員、女性アナウンサーを使う会食という形までの言及にして肝心なところは濁してはいます、
女性社員を利用するようなことをやっていたことは間違いなさそうです。

隠蔽の直接当事者の1人である大多氏としては自身とカンテレへの延焼を防ぎたいというところでしょう。

先日も書きましたがテレビCMは金ばかりかかる割に費用対効果が薄いのです。

ネット広告はある程度は効果を確認できますし、テレビCMよりずっとお得です。

ですが、テレビCMを出さないとオールドメディアが企業攻撃を行います。

それに特定企業の利益のために不祥事などに便乗して競合他社を徹底的に潰す動きを取るということもこれまでオールドメディアはやってきました。

なんとかテレビCMを打ち切りたい、でも打ち切るとネガキャンされる。それがテレビCMを減らさせない圧力になってきました。

今回のフジテレビの火消し失敗の爆発炎上によって無駄なテレビCMを切る絶好の機会を得た形です。

一斉にフジテレビからスポンサーが抜けてACだらけになっています。

一社提供の番組のスポンサーまでストップをかけて番組枠にまで穴が開きました。

そこにきて大多亮元専務、現カンテレ社長が会見で性上納の事実を実質認めた事はさらにフジテレビを追い詰めています。

そのような事案をもみ消していたような社をスポンサードして支える事は企業の社会的責任という観点からも社会通念的にも相応しくない行為になります。

またテレビ業界は独占業界であるがために「CMについては料金を先払いしなければならない」という慣行があります。

基本的に3月までのCM料金についてはフジは先に取っているので企業からこの広告料の返還を求められる事にもなるでしょう。

フジテレビが大赤字になる事は回避不可な状況と言えます。

ですがフジメディアHDとしてはフジテレビの収益はグループ全体の15%程度です。主力は他のキー局グループと同じく不動産業です。

そもそもフジテレビに限らず、日本のテレビ局というのは無駄な高コスト体質です。

有名芸能人やスポンサー企業からの縁故入社組が大量に居るからです。ちゃんと真面目に働いている人もいるでしょうが、正直会社に在籍して給料をくらっているだけという人達も少なくないでしょう。

そしてたたき上げの社員がこの無駄飯食いの分も働くわけです。

同じような構造を持っていた電通でたたき上げの女性社員が過労死する事件が過去にありましたが、コネ入社の働かない人の分も乗っかっていたわけです。

おそらくすでに有能な人は転職へと向かっているでしょう。

現場に残されるのは働かない、働けないコネ入社組ばかりになると予想されます。

こうした事を考えればフジテレビを潰して電波を空けてもらうのが国民的にもベストでしょう。

これまでオールドメディアの談合によって性接待などが行われてきた腐った業界の体質を晒すような人は出て来ませんでしたし出てこれませんでした。

自分達も似たような事をやっていたであろうと思われますが、フジの炎上から自分達に延焼することを防ごうと他のテレビ局も内部調査を開始とか言い出しています。

こうなると他のテレビ局もフジテレビを叩くことで自分達への延焼を防ごうとする方策も採ると考えると、ここからますますフジテレビへの批判や暴露話が出てくる可能性があります。

フジメディアHDさん。フジテレビを切り捨ててオールドメディア談合体制から足抜けして、不動産業として生き残る事を考えた方が良いですよ。

そうなればおそらく産経新聞も切り捨てるんでしょうけどね、フジは。なのでこの件で産経新聞の動きが鈍いのは当然かもしれません。

それにフジの支配者の日枝久(87歳)としては1992年にクーデターを起こし、創業家で会長であった鹿内宏明を追放して独裁体制を築いてきたのにここで自分が引きずり出されたりしたくはないとも考えるはずです。

一度権力を握ってやりたい放題の美味しい地位を手に入れ、その旨味にどっぷり浸かってきた人達というのはその旨味を永遠に手放したくないと考えるものです。

なのでずっと居座り続ける形になるのでしょう。

港浩一社長(フジテレビHP)と日枝久会長(Wikipedia)

居座り続ける間に組織の腐敗は進み続け、人材の質も低下。これも腐敗組織の典型的なパターンでしょう。

ちなみに、1992年にクーデターで解任された直後の会見で鹿内宏明氏はこんなことを言っていました。

「今回の事態についてマスコミの自浄作用と言われていますが、私が経営に当たって私心をはさんだり、不正を行った事実は一切ありません。私があたかも不正をしたかのような印象を与える(羽佐間社長の)発表は、私の個人としての名誉をも著しく傷つけるものです。私個人として法的社会的に不正な問題は一切ありません。ここで明確に述べておきます」

クーデターを起こすにあたって日枝達は鹿内宏明氏を悪人に仕立てあげるための印象操作を行っていた形です。

日枝とその子分の港社長。今度は自分達が批判される立場になります。

鹿内宏明氏のように堂々とした対応はできないことはすでに明らかです。

見苦しく誤魔化そうと逃げ回ろうとするほど傷口が深くなり、炎上は続き、他局への延焼のリスクが続くでしょう。

もはや中居正広個人の問題として誤魔化して片付けるのはどうやったって無理でしょう。

そうなると他局は保身のためにフジテレビを後ろから撃つしかありません。

是非とも反撃で不正が暴露されるような醜い潰し合いになってもらいたいものです。

戦後ずっと日本の民主主義をねじ曲げてきたオールドメディアの談合体制はそうでもしないと大きな亀裂すら入らないでしょう。


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年1月25日のエントリーより転載させていただきました。