週刊文春電子版は1月28日、昨年12月26日発売号の記事内容について一部訂正と謝罪を発表しました。
この記事は元タレントの中居正広氏とフジテレビ社員A氏、女性X子さんを巡るトラブルを報じたもので、当初「X子さんがフジ社員に誘われた」と記載されていましたが、訂正により「中居氏に誘われた」ことや「A氏がセッティングした会の延長と認識していた」と修正されました。
フジテレビ側は、トラブルになった食事会に社員A氏が一切関与していないと一貫して主張しており、1月27日の記者会見でもこの立場を強調しました。この「訂正」に対し、フジテレビは「当初より一貫して、『当該社員は、食事会の設定を含め一切関与しておりません』と主張し、発行元に対してもその旨伝えておりました。今後は、第三者委員会の調査に委ねてまいります」とコメントしています。
文春が準備不足でセンシティブな記事を出してしまった背景には、他誌である「女性セブン」が先に同様のネタを報じてしまったことが影響している可能性があります。そしてA氏が特定される形で報道されてしまいました。
参照:【スクープ】中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生 NEWSポストセブン
一方で週刊文春は、X子さんの証言や追加取材の結果を基に、A氏がトラブルに関与していたとの見解を維持しています。
しかし、今回の件に関しては「上納」していた可能性がほぼなくなりました。
週刊文春の竹田聖編集長は、記事内容の訂正について元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏から指摘があったことを明かし、第1弾記事の取材は不十分だったと説明しました。
文春の報道でフジの隠蔽という事実の一端がでてきた側面はありますが、前提となる性上納が否定される事で、フジテレビに対する賠償義務を負う可能性があります。損失額が巨額ですので、文藝春秋破綻の可能性もあります。フジテレビの第三者委員会での調査が待たれます。
フジテレビは、「当該社員は会の設定を含め一切関与していない」と主張しましたが、文春の記事を信じた人々から10時間以上にわたる厳しい追及を受ける事態となりました。
中居氏が自身のHPでの引退声明に「全責任は私個人にあります」という文言と平仄が一致します。
訂正を受けても、週刊文春とフジテレビの主張には依然として隔たりがあり、真相の解明が求められています。