岐阜市のJR岐阜駅北側で計画されていたタワーマンション2棟の開発が見直され、一方の建物が34階建てから二十数階建てへと縮小されることになりました。
岐阜のタワマン34階→20数階に 野村不など建設費上昇でhttps://t.co/V840s5RM7m
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) February 9, 2025
背景には建設費の高騰があり、採算が合わなくなったための決定とみられます。全国的に工事価格の上昇が続くなか、大規模開発への影響がますます顕著になってきました。
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野村不動産による当初の計画
当初の計画では、西側と東側ともに34階建ての「ツインタワー」となる予定でしたが、西側は二十数階建てに変更され、東側も33階建てに修正されます。
さらに、施工を担当する企業も変更される見通しです。工事のスケジュールも後ろ倒しとなり、西側は2030年度、東側は2029年度の完成予定へとずれ込むことになりました。
JR岐阜駅北「ツインタワー」着工延期 建設費高騰、28年度中の完成見通し立たずhttps://t.co/DDOo08dt2q
— 岐阜新聞 (@gifushimbun) February 3, 2025
岐阜市ではここ数年、タワーマンションの建設が相次いでおり、名古屋駅までJRで約20分という利便性も相まって住宅需要が増加しています。一方で、エリアによっては供給過剰になりつつあるとの指摘も出ていましたが、コスト面からブレーキがかかりました。
【衝撃】まさかの「岐阜」にタワマンがバンバン建設中・・・→理由がこれ https://t.co/gDaOlq0nBI
岐阜駅にタワマンが立ちまくってる理由・岐阜県は物価が安くて生活費が安い (安さ全国3位)
・名古屋は東京級に給料高い
・岐阜駅から名古屋駅まで最短18分 本数も多い…— 哲学ニュースnwk (@nwknews) September 16, 2024
日本建設業連合会の発表によると、2024年の国内建設受注額は前年比6%増の18兆2100億円でした。しかし、建設費の高騰や職人不足の影響で、国交省の12月建設着工統計では着工建築物の床面積が820.6万平方メートルと過去最低を更新したとのことです。
12月建設着工統計
着工建築物床面積 820.6万平方メートル
過去最低を更新
金額ではなく建設数量は大不況レベルの低さ、にもかかわらす建設会社は人がいない、人件費が高騰、建設資材価格が高騰と理由をつけて販売価格を大きく引き上げるため売上金額と利益は低くない pic.twitter.com/w7jRBNsJhk— アダム・スミス2世 (@AdamSmith2sei) January 31, 2025
新築マンションの供給にも影響が出ており、事業者は慎重な判断を迫られています。
首都圏の1都3県でことし上半期に発売された新築マンションの戸数は4年ぶりに1万戸を割り込みました
建設費高騰や人手不足を背景に東京23区を中心に開発を見合わせる動きが出ていますhttps://t.co/27B9rHGODB#nhk_video pic.twitter.com/s3gbIrqVNz
— NHKニュース (@nhk_news) July 22, 2024
公共事業でも入札が成立しないケースが増えており、建設コストの上昇があらゆる分野に波及しています。
建設費高騰で事業者辞退 福祉インフラ整備事業(東京都) https://t.co/izLVRxsJ77
— 福祉新聞 (@fukushishimbun) February 7, 2025
このような状況が続けば、今後も大規模開発の見直しが相次ぐ可能性が高まっています。