地方創生は過小評価された日本各地の観光資源の発掘から

香川県三豊市の父母ヶ浜(ちちぶがはま)(編集部)
SAND555/iStock

香川県の三豊に投資家10名と出かけてきました。共同で設立した合同会社が瀬戸内海に面した土地を購入し、そこに宿泊施設を建設して収益物件として運営する予定です。

三豊市の北端にある高台の土地は以前建っていた廃屋を取り壊して更地にしました(写真)。前を遮るものは一切なく瀬戸内海の島々が日光に反射してキラキラ輝く素晴らしい風景が180度パノラミックに広がります。

建物は2階建てでサウナ、水風呂、プール、ワインセラー、バーベキュースペースなどの設備を備えた建物にして、前面と左右はガラス張り。北向きの高台なので、カーテンは必要ありません。

2名から最大8名まで宿泊できて、150平米の広いスペースをゆったりと満喫できる空間が実現します。また出張シェフのサービスも検討しています。

このプロジェクトはインナーサークル資産設計実践会メンバーとその紹介者だけで進めています。

参加している投資家には無料宿泊特典などを付与し、宿泊事業から得られた収益は、投資金額に応じて配分される予定です。

日本全体の人口減少が進み、地方の高齢化・過疎化が進む中、地方創生とは政府主導で補助金を出したり、ニーズの無いサービスを提供しても成功しないと思います。

それよりも市場原理に基づいて、まだ価値が知られていない日本各地の眠った観光資源を掘り起こす方がベターな選択です。

三豊には年間50万人もの観光客が訪れるそうですが、その9割は宿泊せずに日帰りです。それは宿泊する価値がないからではなく、宿泊したいと思える施設が圧倒的に足りないからです。

わざわざ出かけて泊まってみたいと思われるようなハイクオリティーな宿泊施設を作れば、そこに大きなニーズがあると考えます。

こちらのプロジェクトの完成は今年の冬の予定です。完成したら一般の貸出しもしますが、できれば友人や家族、そして知り合いの人たちに使って欲しいと思っています。果たしてどんな施設ができるのか、今から楽しみです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年2月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。