ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談しましたが、冒頭から激しい口論となり、予定されていた資源権益に関する協定の署名を見送りました。共同記者会見も中止され、異例の決裂となりました。
【トランプ氏「ゼレンスキー氏、米国を侮辱」会談決裂 冒頭から激しい口論 ウクライナ資源権益の協定署名せず】https://t.co/iK9EUq7qe0
前回トランプ政権とは比較にならぬ、予想を遥かに超える「毎日何かろくでもないオオゴトが起きる」感。これが4年も続くのか。これでアメリカ国民は納得なのか。— マライ・メントライン@職業はドイツ人 (@marei_de_pon) February 28, 2025
ゼレンスキー大統領は、ウクライナの資源共同開発を含む協定の締結を目指して訪米しましたが、トランプ大統領はロシアとの停戦交渉を優先する意向を示し、ゼレンスキー大統領に譲歩を求めました。これに対し、ゼレンスキー大統領はロシアの過去の停戦合意違反を指摘し、対立が深まりました。
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ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会見のようす
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トランプ大統領は「ウクライナには交渉のカードがない」と主張し、態度を改めるよう求めましたが、ゼレンスキー大統領は「安全保障の確約なしでは停戦に応じられない」と拒否しました。
ウクライナとアメリカの関係が悪化。
ゼレンスキー大統領に対し「無礼だ」「もっと感謝すべきだ」「今あなたにはカードがない」「第三次世界大戦を引き起こしかねない賭けをしている」など、首脳会談の場でこれだけ高圧的に批判するのはあまり見たことがない。pic.twitter.com/oBgRrzGCNn
— 安川康介@米国内科専門医 (@kosuke_yasukawa) February 28, 2025
米国側は、ウクライナ支援の見返りとして同国の資源利益の半分を管理する基金を設立することを求めていましたが、ゼレンスキー大統領は「不公正」と反発。交渉は決裂し、トランプ「お前は数百万人の命を賭けている。お前は第三次世界大戦に賭けている。お前がしている事はこの国に対してとても失礼だ」と批判しました。バンス副大統領も同様の対応をしました。
トランプ、バンスとゼレンスキーが口論に
バンス「大統領執務室にやってきてメディアの前でこの件を訴えるのは失礼だろ」
トランプ「お前は数百万人の命を賭けている。お前は第三次世界大戦に賭けている。お前がしている事はこの国に対してとても失礼だ」
バンス「一度でもありがとうと言ったか?」 pic.twitter.com/0TrZDb1Z6Y
— Samyin (@drinzic) February 28, 2025
ゼレンスキーからしたら自国が滅びるかどうかの瀬戸際なんだから第三次世界大戦だろうがなんだろうがベットするしかなかろう
トランプだって逆の立場ならそうする— 七十億人岬 (@okuninmisaki) February 28, 2025
欧州各国の首脳がトランプ大統領に対して過度に慇懃に接する中で、ゼレンスキー大統領は冷静に振る舞い、言うべきことをしっかりと主張したのではないかという指摘もみられます。
ゼレンスキーとトランプ・バンスがホワイトハウスで公然と激突したわけだが、欧州の首相たちがトランプにベタベタ触ったりして丁重に扱う中、ゼレンスキーだけは冷静にちゃんと言うべきこと言った感がある(トランプ側がムキになって、話を聞かない状態)。
pic.twitter.com/HpJ6jX1VcK— 曽我太一 Taichi Soga (@soga_taichi) February 28, 2025
やはりゼレンスキー大統領の情報発信センスは非常に高い
アメリカのトランプ政権から、あれだけの酷い仕打ちを受けながらも、SNSでの情報発信は矢継ぎ早で、しかも理性的で丁寧にアメリカを持ち上げ、感謝の言葉まで添えている
かなり上手い情報戦術だと言わざる得ない pic.twitter.com/YaaGd7MGEg
— 桜さくら_88 (@sakurasakura_88) February 28, 2025
この対立により、米国のウクライナ支援の停滞が懸念され、ロシアに有利な状況が生まれています。プーチン政権は両国の対立を歓迎し、メドベージェフ前大統領は「ゼレンスキー氏がトランプ氏から強烈な平手打ちを受けた」と発言しました。
ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は、米国とウクライナの首脳会談で「口論」したことについて「これは有益だ」と投稿した:
メドベージェフは、ゼレンスキーを「恩知らずの豚」とこきおろし「豚小屋の主人(トランプ)から強烈な平手打ちを食らった」と主張した:https://t.co/ewBNc7EwYo
— jamirow (@jamirows) February 28, 2025
ウクライナとアメリカの平和交渉は混とんとしてきました。