「卒アル」は出来ないが「節アル」なら始められる

銀座のクリニックに毎月通うようになって体の中の様々な問題が明らかになってきました。毎年やっていた人間ドックや内視鏡検査だけでは完全な健康チェックが出来ないことに驚いています。

肝臓、腎臓、膵臓といった「沈黙の臓器」については血液検査やエコー検査をして、定期的にチェックをしており、特に異常は発見されていません。

しかし担当してくれている医師からは、MRIを使って臓器をスライスした画像も確認すべきとアドバイスされました。検査料金は高額ではありますが、やってみることにしました。

私の場合、食生活は比較的良好ですが、酒量が多いのが問題です。週に6回程度は飲酒しており、1日の酒量が多いのが課題です。

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医師のアドバイスは60歳を超えたら酒量を減らし、65歳を超えたら特別な日以外はお酒を飲まないようにし、75歳を超えたらお酒を卒業すべきというものです。

そしてお酒を減らすタイミングは早ければ早いほど良いという、至極真っ当なものでした。

私は今のところ「卒アル」する予定はありません。しかし、少しでも長い時間お酒を楽しめる健康状態を維持したいと思っています。そのためには、そろそろ「節アル」(節制アルコール)を始めた方が良いかなと思い始めました。

お酒をやめるために酒量を減らすのではなく、お酒をできるだけ長く飲み続けられるようにするために無駄な酒量を減らすということです。

節酒の方法はシンプルです。まずは、つい何となく飲んでしまうビールやハイボールなどを飲まないようにすることです。最近はノンアルビールやノンアルカクテルを置いてあるお店も増えて、お酒を飲まなくても充分楽しめるようになりました。

これだけでもかなりの酒量の減少になると思います。

お酒はただ酔うためだけに飲むのは勿体ない。その分は、将来美味しく味わって、一緒に食べるお料理を引き立てるために大切に取っておく。

そんなお酒との賢い付き合い方の模索が、これからの人生の重要なテーマになってきました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年3月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。