韓国・尹大統領の拘束取り消し決定:ソウル地裁が認定、釈放へ

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による戒厳令をめぐり、韓国のソウル中央地裁は7日、内乱首謀罪で起訴された尹氏の拘束の取り消しを認めました。

これにより、尹大統領は釈放される見通しです。裁判所の決定を受け、尹大統領側は「韓国の法治がまだ生きていると感じる」と声明を発表しました。

尹大統領の弁護側は、検察が起訴した時点で既に勾留期限が過ぎていたと主張し、裁判所に対して拘束の取り消しを求めておりました。裁判所は、「拘束期間が満了していた状態であった」と判断し、拘束の取り消しを決定したということです。

大統領の弁護士は、「直ちに大統領が釈放されるわけではない」との見解を示しており、検察は即時抗告するかどうかを検討しています。

たしかに日本のメディアでは、拘束時の大々的な報道に比べて釈放はかなり小さく報じられています。(集会に集まったのが545万人かどうかわかりませんが)

当初は「非常戒厳」を宣言した尹大統領に批判的であった韓国国民の間でも、大統領の弾劾訴追後に「共に民主党」が行っている報復的な攻勢に対して、違和感を抱く声が広がりつつあるという見立ても出てきています。

また、逮捕を行った高官犯罪捜査庁(高捜庁)には内乱罪に関する捜査権がないとして、捜査および逮捕が違法であると訴えていました。

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領