なにもしなくてもハラスメントになる「ホワイトハラスメント」が登場

「ホワイトハラスメント」という言葉が話題になっています。「ホワイトハラスメント」とは、上司や先輩が部下や後輩、同僚に対して、過度に気を遣い、仕事や指示を与えないことにより、かえって精神的な負担をかけたり、成長の機会を奪ってしまう行為を指します。「ホワハラ」と略されることもあります。

「もう何もしない方がよいということなのか」と戸惑う声も散見されます。

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上からのプレッシャーや下からのパワーハラスメントに耐えてきた就職氷河期世代は、あまりにも気の毒ではないかという声が少なからず聞かれます。

上司からの圧力や部下からのパワーハラスメントに耐えてこざるをえなかあった就職氷河期世代の人たちは、あまりにも気の毒ではないかという声も多く聞かれます。

一方で、若年世代のメンタルを心配する声も。

ホワイトという言葉も多義的・文脈依存的になっていて曖昧模糊としたものとなってきました。

この言葉は、2024年放送のドラマの中で話題となりました。ドラマ内では、上司が「私がやっておく」「残業はしなくてもいい」と部下に声をかけた際、部下が「適切な指導が受けられないのはホワハラだ」と不満を示すシーンが登場し、注目を集めました。

TBSドラマ『9ボーダー』公式HPより

あらゆる行為がハラスメントとなりかねない時代、日本の職場とサラリーマンはどこへ向かうのでしょうか。