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拙稿で、繰り返し『地方創生2.0』や「地方分権」が、これからの日本再生の鍵になると言ってきた。それも、しつこいくらいに言ってきた。


その理由は、ズバリ、可能性だ。
日本はメルカトル図法で見ると海に囲まれた小さな島国だと思っているが、実際は、まあまあ広い。南北に長い国土は、豊かな自然環境にあふれている。
国民性も、穏やかで礼儀正しく、それなのに、創造性あふれる製品を数多く作り出し、アニメや漫画、ゲームは世界を席巻している。
自動車も電化製品も、世界的に見ても非常に優秀で、IT技術の黎明期には日本のパソコンが世界に溢れた。
これらの先例を考えれば、日本はもっと世界と戦える。でも、今の日本や日本人には、閉塞感が漂っていることも触れた。
じゃあ、私たちはこのまま欧米の国々のようにますます少子高齢化が進み、国民負担率は高止まりのまま、夢も希望も無い国になって、やがて人口は減少していくのだろうか?
本当にそれでいいの?本当に日本には夢も希望もなくなったの?
確かに、自民党にはこれまでの勢いが無く、少数与党の状態だ。ところが、野党だって国民民主党以外、大して元気があるとも思えない。
デフレ不況から脱却する為、強力なカンフル剤としてのアベノミクスが打ち出されたが、言い出しっぺの安倍晋三元総理は、もう旅立ってしまって戻ってくることはない。
そんな日本が新たな一歩を踏み出すには、どこかで喝を入れなきゃいけない。そして、具体策を皆で考えなきゃいけない。何もしなければ何も起きないのだ。
地方は動いている
現実を見てみると、実は地方創生、地方分権に努力している自治体は数多くある。自治体が動けば企業が動く。企業が動くことは労働者の生活に直接影響が広がる。
自治体も企業も、何もしなければ何も起きないことを知っている。
以下、いくつかの事例を取り上げてみる。
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以降、続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。