「楽しい投資」ではなく「儲かる投資」をしよう

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来週からいよいよ早稲田大学の資産運用講座が開講となります。20名程度の少人数で、資産運用に対する基本的な考え方から、具体的な商品選びまでしっかりと学び実践できるようになる講座です。

2001年から25年目に入った講座ですが、教えている内容の基本的な考え方は変わりません。

「楽しい投資ではなく、儲かる投資をしよう」です。

金融商品による資産運用の成果は約80%がアセットアロケーションによって決定されます。残りの20%は銘柄選択や投資のタイミングが関わってきます。

つまり投資家が力を入れるべきはアセットアロケーションであり、銘柄選択や投資のタイミングはそれほど重要ではないと言うことです。

ところが、日本の個人投資家の多くは、どの銘柄を買うかやどのタイミングで投資をしたら良いかばかり考えています。

これはマネー誌や経済誌も同じです。株式の銘柄選びや為替の予想記事はあっても、資産配分をどうするかは、ほとんど誌面で取り上げられることがありません。

その理由は、銘柄選択や投資タイミングを考えるのは「楽しい投資」であり、アセットアロケーションは「退屈な投資」だからです。

しかし、個人投資家が本来やるべきなのは「楽しい投資」ではなく「儲かる投資」です。

とすれば、アセットアロケーションの構築に時間をかけるのが合理的です。

むしろ銘柄選択や投資タイミングを考えることが投資にマイナスの成果をもたらすことすらあり得るのです。

今年に入り、株式市場が調整局面となり損を抱える人も増えています。我流で投資を行っても、相場が上昇している時は短期的にはうまくいくかもしれませんが、長期で成果を出す事は困難です。

正しい資産運用の方法を学び、それを続けるだけで、お金がお金を生む仕組みを作ることができます。

25年間変わることのない真っ当な投資の方法を早稲田大学の社会人向け講座で学んでください。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年3月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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