
今回、国民民主党ら野党が成功させて都議選に大きな影響を与えたと思われるガソリン暫定税率廃止の件について改めて整理します。
予算案が通らなければ内閣は終わる
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内閣延命のために自公国で基礎控除引き上げとガソリン暫定税率廃止で3党幹事長合意
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財務キャリア様が最優先の岸田派が実権を握っているため党内権力をバックに宮沢洋一が幹事長の合意を実質反故にしようとし始める
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揉めている間に維新の会が私立高校を無償化するのなら予算に賛成すると接近
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減税だけは許さない飼い主の岸田一族に逆らえない石破内閣は国民民主党との合意を反故にできるかもと国民民主党からの協力と維新からの協力とを両天秤に掛ける
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減税ではなく私立高校無償化を石破内閣は選択し維新と合意
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予算は自公維で通過
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国民民主党は予算に反対(この時点で3党合意は国民民主党側も破っている)
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ガソリン暫定税率廃止を潰された事から自公維への批判高まる
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自公維、渋々ながら2026年4月からのガソリン暫定税率廃止を目指して制度作成を始める
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国民民主党は文句を付けるもガソリン暫定税率廃止しろだけを主張して具体的な制度作り案などは出さず
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~時間経過で国会会期末~
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会期末で会期延長が無いことを確定してから
立民、維新、民民、共産、参政、保守、社民の野党7党でガソリン暫定税率廃止を提出。
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野党多数を利用して衆議院財務金融委員会委員長を解任し立民の阿久津を委員長にする
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阿久津幸彦、職権で即日採決を実行、本会議でも野党多数でガソリン暫定税率廃止法案を採決し即日参議院へ送付
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野党7党は会期末の6月22日に採決しろと要求
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参議院は法案の採決を拒否
ざっとこういう流れになります。
国民民主党との約束を反故にして岸田と財務省に叱られずに済む!!
と考えて国民民主党と維新の会とを両天秤にかけるあたりの石破と森山コンビの不誠実さは本当にカスとしか言えません。
こんなことをやっていたら信用を失って仮に今度の参議院選挙を乗り切ったところでその後の補正予算等々が通せなくなるだけですから。
でもそんな一手先の事も考えられないのは飼い主である岸田文雄と同じ。
この「自民党の不良在庫集めました内閣」の特徴でもあると思います。
今回の野党7党共同提出のガソリン暫定税率廃止法案の内容も大問題です。
すごく短い法案なので読めばわかりますが、法案成立後に7月1日に直ちにガソリン暫定税率廃止を実行するとだけあり、それによって生じる損害等については「政府が補填しろ」としか書いていません。
暫定税率適用前と後の現場の価格差の対策をどうするとか、そういう具体的な話は全くありません。
ブログ主もガソリン暫定税率廃止には賛成ですが、だからと言って何の対策も全く講じずに突然止めるのは問題がありすぎます。
地方自治体も長い事暫定税率による財源を前提に予算を編成しています。
本年度予算はどこの自治体もすでに議会で決めたものでやりくりしています。
そこに突然穴が開くことになります。
こうした予想される現場の混乱についても
「政府が補填しろ」
としか書いていない法案で何をどうしろというのでしょうか?
結局の所、予想されうる混乱の尻拭いは全て政府に丸投げする内容になっているのです。
ですからこんな法案を審議時間0で採決しろなんて言われて参議院で「それじゃ審議0で通します」なんてやるわけにいきません。
2008年に民主党が政局を作り出すために参議院のねじれを悪用してガソリン暫定税率を期限切れにさせて突然止めた事がありました。
暫定税率が適用されたガソリンとそうでないガソリンでは価格が違うためガソリンスタンドは混乱、石油元売りも打撃を受けました。
いくらガソリン暫定税率が腐っている制度だとしてもだからと言って後先を全く考えず、
「先週法案が成立したから今週からやれ!」
なんてのは無茶苦茶な話です。
だからこそ参議院では通さなかったのです。
そしてこのことではっきりしたのは国民民主党は本気で減税を実現させる気はないということです。
実現しないのを良い事に「ジミンガー!」をして自民を倒して野党連立政権を作りたい、その時にキャスティングボートを握ってあわよくば総理になりたい。
そんなところでしょう。
しかしながらマスゴミは自民党政権を潰して野党反日政権を作る事を目的にこの何十年ずっとやってきました。
ですので野党7党が出した法案は行政として責任を持つ立場なら必ず反対する欠陥法案である事は報じません。
むしろ自公が反対したとしてガソリン暫定税率廃止を邪魔する自公は敵みたいな印象操作を行っています。
実際には自公維で2026年4月からのガソリン暫定税率廃止を目指して制度設計を進めている最中なのに。
ただ維新は維新で自公を悪者にできると考えて今回のガソリン暫定税率廃止法案強行に参加している事は呆れるしかありません。
かつて安倍政権を邪魔するために共産党ともたびたび共闘してきましたが、今回も選挙向けにオールドメディア依存層をだまくらかす小細工に積極的に加担している形です。
まぁ、政界では表向きの建前とは別に権力を握ろうとするために裏切るのは当たり前、特に節操の無い維新あたりは建前と実際の行動の差が激しいです。
あえて言うのなら不良在庫内閣も維新の会も国民民主党もまとめてろくでもないです。
ただ、渋々であってもガソリン暫定税率廃止で制度設計を進めている点でまだ与党の方がマシです。
ギャースカ騒いでいるだけの国民民主党は最初から政局に利用するだけだったということがはっきりしました。

三党合意 国民民主党HPより
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年6月24日のエントリーより転載させていただきました。






