石破、赤沢の鳥取コンビ、飛び込み営業しかない外交って……

さて、自分の最側近だからと赤沢亮正大臣に日米の関税交渉を丸投げしている石破内閣ですが、

【トランプ氏 日本との関税交渉「ディールできるか疑わしい」30~35%の関税通告も示唆】

アメリカのトランプ大統領は、日本との関税交渉について「ディール=取引ができるか疑わしい」と述べたうえで、日本に対して「30%から35%の関税」を課す可能性を示しました。

アメリカ トランプ大統領
「日本と交渉してきたが、日本と取引できるか疑わしい。彼らはとても強硬で、甘やかされてきた」

アメリカのトランプ大統領は1日、日本との関税交渉について「ディール=取引できるか疑わしい」と述べ、交渉期限の目安としている7月9日までに合意に至るのは難しいとの見方を示しました。

トランプ氏は日本について「アメリカ産のコメを輸入せず、自動車も輸入しない」などと述べ、日本との貿易関係に改めて強い不満を表明しています。そのうえでトランプ氏は、日本に対して「30%から35%の関税」を課すと、一方的に通告する可能性を示しました。

(2025/7/2 TBS)

【トランプ大統領の「日本はコメ買わない」発言、石破政権は対応に苦慮】

コメ輸入を巡る日本の対応に不満を示したトランプ米大統領の投稿は、関税交渉で農業分野での譲歩という難題を石破茂政権に突き付けた。上乗せ関税の一時停止期限が9日に迫る中、日本は対応に苦慮している。

林芳正官房長官は1日午前の記者会見で、日米交渉について「農業を犠牲にするようなことは考えていない」と述べた。日本にとって最大限のメリットを獲得するため、全力で取り組むとした。大統領発言に関しては「コメントを差し控えたい」とした。

日米交渉は赤沢亮正経済再生担当相が7回目の閣僚協議を行ったが、自動車関税の扱いなどを巡って難航している。主食のコメの輸入拡大には自民党の有力な支持基盤の一つである農業団体が強く反対しており、参院選(3日公示・20日投開票)への影響を考慮すると、直ちに譲歩できないのが実情だ。

赤沢氏は1日の記者会見で、一連の関税措置について撤廃を求める方針に変わりないかと問われ、米国とは「引き続き合意の可能性があるのかどうかを探っている」と述べるにとどめた。コメを巡る詳しい協議内容については明らかにしなかった。

トランプ大統領は6月30日、ソーシャルメディアへの投稿で「日本はわれわれからコメを買おうとしない。それなのに日本は深刻なコメ不足になっている」と主張。「だからわれわれは日本に書簡を送るつもりだ。米国はこれからも長い間、日本が貿易相手国であることを望んでいる」と述べた。

コメの輸入を巡り、日本は1995年度から無関税の輸入枠(ミニマムアクセス)を設けている。年間輸入量は玄米換算で約77万トン。国が管理している。枠外で民間が輸入する場合には1キロ当たり341円の高い関税を課しているが、価格高騰で輸入は拡大傾向にある。

財務省の貿易統計によると、民間業者による5月の精米の輸入量は1万605トンで、前年同月(115トン)の92倍に急増。このうち米国は7894トンで約4分の3を占めた。米国からの輸入は4月から4割超増えた。

一方、全国のスーパーで6月22日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キログラムあたり3801円と前の週から119円値下がりした。農林水産省が30日発表した。値下がりは5週連続だが、2200円台だった1年前と比較するとなお高い水準だ。

石破首相は1日午前、コメの安定供給に向けた2回目の閣僚会議で、「意欲ある生産者の所得が確保され、不安なく増産に取り組めるような新たなコメ政策へと転換する」と述べた。小泉進次郎農相に対しては「手を緩めることなく」価格安定への対応を進めるよう指示したが、コメの輸入拡大については言及しなかった。

(2025/7/1 ブルームバーグ)

もうこれかなり高確率で選挙期間中に「はーい、交渉時間切れー、打ち切りでーす。関税発動!」とかやられるオチが高そうです。

赤沢大臣こんなこと言っちゃってるんですよね。

【アポなし訪米「成功率100%」 赤沢氏、関税交渉巡り】

「押しかけ成功率100%」。赤沢亮正経済再生担当相は1日の記者会見で、日米関税交渉を巡る過去7回の米国訪問について、多くは日程の約束がないまま現地入りしたと明らかにした。その上で、いずれも閣僚協議が実現したので問題ないとの認識を示した。

赤沢氏は「羽田空港を離陸時点で日程が確定していないことがほとんどだ」と説明。「押しかけてカウンターパートの閣僚と会えなかったことはない」と胸を張った。

もっとも、7回目となった6月末の訪米で協議したのはラトニック商務長官のみ。米側責任者のベセント財務長官とは、現地滞在を延長したにもかかわらず会談はかなわなかった。

(2025/7/1 時事通信)

いや、アポなしでも会うのに成功率100%とかそういの自慢にならないんですよ。

石破、赤沢の鳥取コンビが無能すぎて官僚だってまともな仕事ができない状態になっていると見ていいでしょう。

官邸が機能不全に陥っています。

交渉を行うために何度も訪米しているけどそこにきちんとした計画性がないってことでしょ、これ。

いまどき昭和の飛び込み営業をくり返すってどんだけ無能なんですか?

そりゃトランプ大統領だって今の日本政府に対して失望して怒りますよ。

以前このブログで書きましたが、石破茂が直接判断しないでも納得を得られる交渉ができるようにするにはそれだけの権限を赤沢大臣に持たせなければいけません。

内容が明らかになっていませんから憶測になりますが、「コメの自由化はダメ、あれもダメ、これもダメ、なんとかアメリカに納得してもらってこい」みたいな条件で行っているように思います。

ただでさえトランプ大統領と個人間での信頼を得るような事をしていません。

それどころか反安倍の代表格の1人だったことはトランプ大統領も知っています。

だからこそトランプ大統領が就任する前に面会できる機会を安倍昭恵夫人が作ってくれた事は非常に大きかったのですが、党内権力抗争のために反安倍、反清和会を優先し続ける岸田文雄がわざわざ官邸に行ってこれをキャンセルさせています。

個人間での信頼関係なし、トランプ大統領からの前評判が悪くむしろマイナスでしょう。

それで財務大臣ではなく特定の省庁を持たない言い換えれば権限の弱い大臣を送り込むのですから
よほど権限を与えてないといけませんし、そうなるのであればどの線ががトランプのメンツが立ちつつ石破政権として譲れない一線を守れるのか、本当に事前にしっかりと計画を立てなければいけません。

ぶっちゃけトランプ大統領が納得するのであれば日本の異常に肥大化している外貨準備金を使って年3兆円くらいずつ米国からの防衛装備品を輸入して更新するのに使うとかその手の交換条件を出すならコメの自由化から逃げる事は可能かもしれません。

ただし石破政権はその無知さゆえに飼い主である岸田・財務キャリア様マンセー・文雄の影響が非常に強い政権です。

外貨準備金もまた財務キャリアの利権の源になっています。

財務キャリアしか相談先がない今の政権ではこうしたアイデアは出て来ないでしょう。

ただでさえトランプ大統領が石破に良い印象を全く持っていないのです。

戦略がなく無計画に訪米をくり返していて全く進展がないところを見るに日本はこの線は譲りたくないんですー!

選挙に負けちゃうから絶対にうんと言いたくないんですー!

しか言わないような交渉だと思われます。

実際に大臣として権限を持ってる加藤勝信財務大臣とかに担当させていないのに、赤沢大臣に特段の権限を与えた話は出て来ていないのですから、財務大臣か総理大臣の権限がないとダメな判断は「持ち帰ります」しか言えない状態のままだと思われます。

ただでさえ無能で無責任な石破茂が、自分のお友達だからと赤沢を担当に選んでぶん投げてそのまま。

これでは米国側は感情的にも日本に寄り添うのは無理でしょう。

いずれにせよあと一週間。

実質的にはもうロスタイム。

にもかかわらず引き続き無計画なアポなし訪米で打開できるとは思えません。

この交渉結果次第では自民党が参議院選挙で再起不能なレベルでの大敗をしかねねません。

アポなし訪米「成功率100%」を成果とした赤沢大臣


編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2025年7月2日のエントリーより転載させていただきました。