海外メディアは参政党をどう報じた?「日本人ファースト」の余波

2025年の参院選で躍進を遂げた参政党は、国内外の関心を集めました。

米国のニューヨーク・タイムズはこの結果を「MAGA的ナショナリズムの輸出」と位置づけ、トランプ主義との類似性を指摘しています。

同じく米国のAP通信は参政党を「急進的な右派ポピュリスト政党」と表現し、同党が「最も厳しい外国人排斥姿勢で際立っている」と伝えています。

BBCでは参政党が「陰謀論、反外国発言、および歴史に関する非常に強い修正主義的な見解」への傾倒を示していると指摘する識者のコメントを掲載しています。

韓国・中央日報は参政党の自主憲法案を紹介し、「右翼政党が従来の主流政治の失敗に食い込んで制度圏政治に進入して」おり、「靖国神社や歴史認識をめぐる議論が」日韓関係を悪化させることを懸念しています。

中国の環球時報は参政党の台頭により、日本が「政治・軍事大国化」することを危惧しています。

これらの報道に共通して見られるのは、参政党の台頭が一過性の現象ではなく、世界的なナショナリズムの連鎖に日本が加わったという見方です。参政党の言説は「自国優先」や「既成政治への不信」といった感情に根ざしており、国境を越えて共鳴しているとされています。今後の参政党の動向は、日本国内の政治のみならず、東アジアの外交や社会的安定にも影響を及ぼす可能性があるといえるでしょう。

さや氏Xより