佐賀県伊万里市で、日本語講師の女性とその母親が刃物で襲われた事件で、ベトナム人の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者(24)が逮捕されました。容疑者は被害者の家に侵入し、現金1万円あまりを奪って40歳の女性を殺害し、70代の母親にもけがを負わせた疑いがあります。
⬜️抵抗する娘(40)をナイフで切りつけ殺害か 現場近くに住むベトナム国籍の男(24)逮捕 母親と"面識なし”も日本語講師の娘との接点は? 佐賀伊万里市・強盗殺人事件https://t.co/EuCwWOm7wO
国籍を伏せて報じていた事件ね…
— フィフィ (@FIFI_Egypt) July 27, 2025
察は寮から血のついたナイフを押収し、詳しい経緯を調べています。容疑者は「何も話したくない」と話しているそうです。

技能実習制度(団体管理型)のしくみ 国際人材育成機構HPより
この事件をきっかけに、技能実習制度の問題も注目されています。技能実習制度では、もっと良い条件で働きたいと考えて逃げ出す実習生が多く、令和5年には約9800人が逃亡しました。そのうち約5500人、つまり半分以上がベトナム人でした。
ベトナム技能実習生の逃亡5500人で国別最多 不法滞在で一部は犯罪に手を染める悪循環https://t.co/nQBVfrZ32O
技能実習制度を巡っては、よりよい待遇を求めるなどして実習生の逃亡が頻発。令和5年は約9800人が逃亡し、うちベトナム人は約5500人で半数以上を占めた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) July 28, 2025
逃亡した実習生の一部がSNSなどを通じて犯罪グループに関わるケースも報告されています。令和6年には、来日外国人による刑法犯が約6300人で、そのうち実習生・元実習生は約1000人、うちベトナム人が約650人でした。
技能実習生の失踪、最多9700人 防止へ転職要件明確に
人権侵害もあるだろうけど、日本に来てから円安を知って「聞いてた話と違う」となり(※事前の情報収集が弱い)場当たり的に青い鳥を求めたり、逃亡ブローカーが洗練されて誘惑増えたこともかなり大きいんじゃないかな https://t.co/4YyWqQSBS1
— 安田峰俊 2/7刊『民族がわかれば中国がわかる』中公ラクレ (@YSD0118) September 2, 2024
こうした状況を受け、政府は令和9年度から技能実習制度を「育成就労制度」に切り替える予定ですが、根本的な改善にはつながるかは疑問が残ります。
ベトナムにおける実習生候補者の集まりがすこぶる悪う外国人すら人手不足になり中小零細企業の経営が成り立たなくなる時期があと数年で訪れると思う https://t.co/AkgzdsmZhX
3年前に『「低度」外国人材』で書いた予測が、思った以上にはやく実現してる。今後はネシアとカンボジア、さらに遠くから— 安田峰俊 2/7刊『民族がわかれば中国がわかる』中公ラクレ (@YSD0118) November 17, 2024
※日本の制度設計上、外国人労働者は「労働者」として正式に扱われず、「人材育成」や「国際貢献」などの名目で受け入れられています。しかし実態は明らかに労働力として依存しており、そのギャップと差別的構造をあぶり出すために、安田氏はあえて「低度」という言葉を使用しています。
外国人問題は国政選挙を左右するほどのイシューとなってしまいました。
これを見ると就職氷河期世代で、賃上げの恩恵も受けられなかった社会の底辺にいる多くの男性も、参政党や国民民主党の支持にまわっているのがわかります。
「自分は社会から見捨てられた被害者」という意識によって不満を鬱屈させ、その原因を外国人等に求め、排外主義と繋がっているのかもしれません https://t.co/2edU2omrBJ pic.twitter.com/91nsKMon8f— アームズ魂 (@fukuchin6666) July 21, 2025
ここでも日本の硬直化した雇用問題が根底にあるように見受けられます。
日本には500万人の社内失業者がいると言われており、賃金が上がらない大きな理由であるとともに、人手不足対策の鍵でもあります。でもそれを無視して移民受け入れに舵を切ったわけで20年後はどんな国になってるんでしょうね。:“3年半で633回 勤務中にスポーツジムへ” 50代の松山市職員を懲戒免職…
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) December 27, 2024
ずっと主張しているコメント
低賃金、低生産性を存続させるためだけに大量の低賃金外国人労働者を受け入れるべきではない。
その前にやることはあろう! https://t.co/F6DYkQmPER
— デービッド・アトキンソン David Atkinson (@atkindm) June 14, 2024
新制度では職場を移ることができるようになりますが、その一方で都市部に実習生が集中する懸念もあります。
過疎地の災害で「故郷で暮らしたいお年寄りの思い」に寄り添い復興を呼びかける報道の心情と、技能実習生問題を現状容認する思想は、実は根がごく近いのよ。誰も来ないけれど誰かの思いがある土地に再び道路を通して復興させるのも、人手不足と経営難だが代々の伝統産業や地域の産業を担ってきた田舎の… https://t.co/62DGBlJqtc
— 安田峰俊 2/7刊『民族がわかれば中国がわかる』中公ラクレ (@YSD0118) January 29, 2024







