黒坂岳央です。
世間では「メンタルが強い人・弱い人」といった「強弱表現」がよく使われる。
筆者はこれまで記事や動画発信を8年、5年と続けているためか、「あなたはメンタルが強い」と言われることもある。だが実際、自分は特別に強いわけではない。むしろ、放置すれば簡単に崩れる自覚があるからこそ、崩れにくい生活を徹底しているだけである。
メンタルを揺るがすような経験に「耐える」のではなく「そもそも崩れる原因を生活に入れない」方針を提案したい。即日で誰にでも取り入れられる内容としてお届けする。

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方法1. ノイズをシャットアウト
メンタルを削る大きな要因は、日々浴びる不要な情報だ。特にエゴサーチや、胸糞悪いニュースは感情を乱しやすい。
筆者はコメントを3種類に分けている。応援や感謝は「感謝枠」、有益な指摘は「学び枠」、人格攻撃や煽りは「ゴミ箱」である。
言うまでもなく、ゴミ箱枠と感じるコメントは深く読む前に反射的に即ブロックである。これを「逃げ」と解釈する人もいるだろうが、プロのアスリートの中には試合前にSNSを見ない人がいるのと同じで、大事にするべき顧客やコンテンツの内容に集中するための戦略である。
もちろん、間違いへの指摘、建設的批判、多面的な視点の提供などはウェルカムだ。ここで言うゴミ箱枠とはカロリーゼロの無益な内容に限定している。
方法2. 健全な人間関係
ほとんどの人にとって、メンタルを左右する最大の因子は人間関係である。愚痴や不満を繰り返す人と接すると、ボディーブローのように効いて気持ちが萎えたり落ち込んだりしてしまう。言った本人は楽になっても、“負のカルマ”は聞き手が引き受けることになり、よほど信頼関係のある者同士でければ、単なる迷惑行為に等しい。
その一方で、前向きな人や応援してくれる人と過ごす時間は、心の充電になる。筆者の場合、仕事で悩みがあっても子どもと公園で遊んでいると「まあなんとかなるでしょ」と気にならなくなる。
方法3. 健康的な睡眠と食事
これは言うまでもないが、人生の土台は健康である。
睡眠・食事・運動は感情はパソコンで言うOSみたいなものであり、ここが崩れると、どんなにポジティブ思考をしても土台が支えきれない。
ハーバードの研究でも、睡眠不足は感情コントロールを30%低下させるという。筆者は毎日8時間寝るし食事も野菜やタンパク質中心で自炊、そして毎日運動と筋トレをするようにしている。この生活を送っていて、不健康を呼び込むことはなかったし、気持ちもぐらつくことはない。
その逆に仕事の緊急対応で夜中まで作業をする時はまるで二日酔いのようなもやがかかった頭になり、どうしても悲観的な発想ばかりが湧いてくる。
とにかくは健康生活を土台として作るのだ。
方法4. 新しいチャレンジ
新規の挑戦に及び腰の人は全体的にかなり多いという印象だ。「失敗したらどうしよう…」「世の中は運ゲーなので、頑張るだけ無駄」といった否定的な意見をよく見る。
しかし、筆者からすれば逆に何も挑戦しない時間が長いほど、世の中の変化に取り残される感覚が生まれ、焦燥感や未来への不安が増すことでメンタルに悪い。そして挑戦は大勝負でなくてよい。
新しいビジネスを立ち上げる、みたいにいきなり大掛かりなことをしなくてもいい。たとえば週末の30分は常に新しいITアプリを触ってみるとか、未知の領域についての書籍を読むだけでもいい。とにかく「1歩でも前に進んでいる感覚」がメンタルの安定には大事である。
◇
メンタルは気合根性論ではない。人間である以上、どれだけロジカルに見える人でも悪いことが続けば気持ちも腐ってくるし、嫌な話を聞き続ければ気持ちも後ろ向きになる。
本稿で紹介した習慣を作ることでメンタルが削られる要素をできるだけ排除するのだ。そうすることで少なくとも大きく落ち込む瞬間を減らすことは可能だろう。
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