エヌビディアが19日に発表した2025年8〜10月期決算は、市場の懸念を吹き飛ばす内容となった。AIインフラ投資の過熱感が議論されるなかでも、主力のAI半導体需要は依然として力強く、売上高・利益ともに過去最高を更新した。
- エヌビディアの8〜10月期売上高は前年同期比62%増の570億600万ドルと過去最高を更新。
- 純利益は65%増の319億1000万ドルで、市場予想を大きく上回った。
- 成長を牽引したのはクラウドプロバイダー向けAI半導体で、今後も需要が急増すると見込んでいる。
- 市場ではAIインフラ拡張への巨額投資が続く一方、バリュエーションがファンダメンタルズを上回る「AIバブル」懸念が高まっていた。
- 決算を受け、同社株は引け後の取引で5%上昇し、時価総額は2200億ドル増加した。
- 決算発表前には、同社株価は11月に入り約8%下落し、市場心理の不安も強まっていた。
エヌビディアは、市場が抱いていたAIバブルへの不安を跳ね返す強い決算を示した形だ。投資家の期待と警戒が交錯するなか、AI半導体市場の成長がどこまで続くのかが今後の焦点となる。
ジェンスン・フアンNVIDIAを共同設立者、社長兼CEO 同社Xより