新潟県の花角英世知事が柏崎刈羽原発の再稼働を容認した。東日本の電力逼迫が続く中、今回の判断は今後の日本のエネルギー政策を左右する大きな一歩となる。
- 花角知事が再稼働を容認
・東京電力柏崎刈羽原発について、再稼働を認める方針を発表。
・国には安全性向上など7項目の確約を求める考え。
・自身の判断は12月の県議会で諮る予定。 - 福島事故後、東電で初の再稼働へ道筋
・実現すれば東電の原発では福島事故以来初。
・一方で7号機は特重施設の期限問題でしばらく再稼働できない。
・1~5号機も再稼働の見通しは立っていない。 - 電力逼迫が背景に
・経産省は2026年夏の東電管内の電力供給が「厳しい」と指摘。
・猛暑なら予備率が3%を下回る可能性。
・柏崎刈羽6号機の稼働は逼迫解消に一定の効果があるとされる。 - 電気料金への影響
・再稼働しても電気料金は基本的に下がらない構造。
・むしろ再稼働が遅れるほどコスト増で値上げリスクが高まる。
・原発の稼働していない首都圏などは関西に比べ、電気代が5割以上割高になっているという報道もある。 - 報道と世論の反応
・一部メディアは「分断」や「懸念の声」を強調するが、根拠が曖昧との批判も。
・原子力規制委が13年もかけて審査した安全性を、政治判断でさらに求める必要があるのか疑問視する向きもある。

花角英世新潟県知事 全国知事会HPより
柏崎刈羽原発の再稼働容認は、新潟県だけでなく東日本の電力安定に大きな意味を持つ。ただし即座に電気料金が下がるわけではなく、再稼働が遅れるほどコストが増える課題も残る。今後は国の対応や県議会での議論が焦点となり、最終的な再稼働の時期は依然として不透明だ。

柏崎刈羽原子力発電所 東芝HPより






