トランプ大統領が、選挙戦で激しく批判してきた民主党左派のニューヨーク次期市長マムダニ氏と会談し、異例の「急接近」を演出した。全米で進む政治的分断の中で、両者の急な歩み寄りは大きな波紋と憶測を呼んでいる。
- トランプ大統領は21日、ホワイトハウスで次期ニューヨーク市長ゾーラン・マムダニ氏と会談し、4日の市長選勝利を祝意した。
- トランプ大統領は「党派の違いは関係ない。強固で安全なニューヨークのために彼を支える」と述べ、かつての強硬批判から一転して協調姿勢を打ち出した。
- マムダニ氏は民主党左派の急伸を象徴する存在で、貧困層の急速な左傾化も背景に、ニューサム加州知事を上回る将来の大統領候補とみる向きもある。
- トランプ大統領はこれまでマムダニ氏を「共産主義者の市長」「NY市の資金を減らす」などと激しく攻撃してきたが、実際に対面すると「まるで気が合う」ような場面が続いた。
- 会談後、記者の厳しい質問に対してもトランプ氏はマムダニ氏の肩を持ち、「彼は変わるだろう。保守派を驚かせる存在になる」と語り、関係改善を強く示唆した。
- マムダニ氏の巧みなコミュニケーション能力が「トランプを虜にした」との見方も。
トランプ大統領とマムダニ次期市長の急接近は、党派対立が深まる米国政治の中で異例の動きとなった。トランプ大統領の「方針転換」が一時的な演出なのか、それとも今後の協力関係の始まりなのか、注目が高まっている。
意気投合したマムダニ氏とトランプ大統領 ホワイトハウスXより