
東京・墨田区の両国駅にきました。大相撲の開催期間中ですが、開催場所が九州ということで今はOFF。「BEST BODY JAPAN」という別のイベントを行っていました。

さて、今回私は旅仲間に誘われて、墨田区の両国から向島、さらには対岸の浅草までの散歩に参加しました。出発地は隅田川の両国リバーセンター。ここから浅草まで水上船に乗ります。散歩じゃなくて船じゃん、という声は置いておいて出発。今回はこの水辺ラインからの景色をご紹介します。

東京水辺ラインは浅草二天門から両国リバーセンターを経てお台場海浜公園を結ぶ観光船です。多くの観光客を運ぶ東京の水上観光の花として活躍していましたが、船の老朽化もあって令和8年1月18日でいったん休止され、令和8年夏に新しい船で営業を再開する予定です。

天気は雨こそ降っていませんが曇天。空は今一つでしたがそれでも船の上に登って開放感を味わいながら15分の船旅を楽しみます。

東京は数えきれないくらいの回数来ていますが船で行く旅は初めて。今まで見たことがない視角からの景色が次々目に入ります。両国の向かい側は蔵前。河岸にびっしりとビルが並びます。都心からほど近い距離にあって、ものづくりが盛んな故郷新しさの混在する町は、ニューヨークのブルックリンに似ていると言われています。

東側を見ると東京スカイツリーが目に入ります。今回の散歩ではスカイツリーに行くことはありませんが、何度も目にすることになります。ちなみにスカイツリーの高さは「ムサシ」の634メートル。わたしのnoteでのブログも今回で634回。実はちょっと狙ってこの記事を書いています。

駒形橋をくぐります。
航行中、何度も橋をくぐります。今回は干潮時ということもあって橋と船の間にまだ余裕がありますが、満潮時の航行ではもっとすれすれのところを走るので、オープンデッキに登っている人はぶつからないようちょっと注意が必要です。

吾妻橋。
今ではこのように多くの橋が架かる隅田川ですが、江戸時代が始まったことにはより上流にある千住大橋しかありませんでした。江戸の防衛上の観点からあえて橋をかけなかったのですが、1657年(明暦3年)、江戸の大半を焼き尽くした明暦の大火では川の対岸に逃げることができずに川岸に追い詰められた大勢の方がなくなってしまいます。これをきっかけに両国橋や永代橋が架けられ、隅田川東岸に速やかに渡れる場所を増やしていきました。

浅草に近づくにつれて、黄金に輝くビアジョッキのようなビルが見えてきます。これがアサヒビールの本社。手前の巨大なオブジェはアサヒビール社員の燃える心を現す「金の炎」です。実はこのビル、船からしか見ることができない景色を見せてくれることで有名です。

その景色はスカイツリーが大きくかかわっています。そのスカイツリーが近づいてきました。

見えました!アサヒビールの黄金のビルにスカイツリーが映し出されています。船に乗っている方はみんなその姿を写真におさめていました。スカイツリーが誕生したことで生まれた新名物。一瞬なので見逃さないようにしましょう。

浅草が近づき、東武伊勢崎線の鉄橋、隅田川橋梁が近づいてきました。この先にある東武浅草駅は線路が左に急カーブした先にあります。そのため列車は速度を上げることができず、この橋の速度制限は15km/h。非常に遅いですがそれゆえ景色を存分に楽しむことができます。スカイツリーの夜景もゆっくり見られることでも評判です。

船は浅草二天橋乗船場に近づいてきました。ここからは船を降りて向島方面に向かいます。

観光客の方はもちろん、東京在住の方も新鮮な気分で東京を見ることができる隅田川を船で渡る旅。来年は半年間休業となります。寒くならないうちに一度楽しんでみるのもいいと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年11月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。






