キューバの政治指導者たちはパニック状態にある
ベネズエラのマドゥロ大統領の独裁政治体制が遂に崩壊した今、米国が次に政治体制の崩壊を狙っているのはキューバだ。それをキューバの政治指導者たちは十分なほどに知っており、彼らは今パニック状態になっている。
キューバには資源はない。だから米国にとってキューバを支配下に置こうとっする狙いは、ロシアや中国からの支配を排除することと貧困にあえぐ国民を救うことである。そしてキューバに巨大な観光産業を発展させることである。
キューバの牛肉消費量は世界3位であった
カストロ兄弟によるキューバ革命が起きる以前のキューバはバティスタ氏による独裁政権にあったが、経済は米国の影響下にあった。スペインで60年代に誕生した総合デパート「エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)」の創業者ラモン・アレセス氏はその経営ノウハウを当時のキューバで学び、それをマドリードで実践させたものだ。それが今ではヨーロッパで最大規模のデパートに成長している。
また当時のキューバでの牛肉の消費量はアルゼンチンそしてウルグアイに次いで第3位であった。
カストロ兄弟の経済政策は寄生虫になることだった
これらがカストロ兄弟による社会主義体制で一挙に破壊してしまった。カストロ兄弟は自国の産業の発展を図ることをせず、寄生虫のごとく最初はソ連に依存し、その後ベネズエラに依存して来た。

フィデル・カストロ議長 1979年10月 Wikipediaより
原油に依存して来たベネズエラ経済が次第に衰えて行くにつれてキューバの経済も後退を続けた。何しろ、キューバには誇れる産業はなく、外貨を稼ぐ手段もない。キューバの外貨稼ぎは出国したキューバ人による本国への仕送り、医療団の海外派遣、観光、サトウキビや葉巻の輸出といったものしかない。作物の国内栽培も僅で、食料の70%は輸入に依存している。その輸入には外貨が要る。その外貨が常に不足しているというのが現状だ。
原油不足から一日20時間の停電
しかもベネズエラからの原油の供給が年々減少して来ていることから、火力発電に頼るキューバでは一日の内の20時間が停電という状態にある。だから若者は機会あるごとに出国している。
キューバは伝統的にスポーツを奨励して来た。国際試合でキューバの選手が活躍しているのを見せつけてキューバは成長している国だというのを見せびらかすためである。しかし、国民の生活は日々苦しくなっており、一日に2度の食事さえ困難な家庭が多くある。だからスポーツ選手は外国への試合を利用して亡命する選手が年々増加している。
高齢化と若者が出稼ぎに出国することが影響して2100年には人口は600万人まで減少すると予測されている。現在の人口はこの20年あまりの出国者が増加して残っているのは850万人程度である。公式には1100万人としている。
日々消費する食料は常に不足している。冷蔵庫は食品で僅かに埋まっている程度である。だから国民は現在の政治体制に不満が募っている。抗議活動も次第に増加している。
ベネズエラから原油の供給をストップさせる
このような現状にあって、ベネズエラが米国の支配下に収まった今、キューバが恐れているのは同国からの原油の供給がストップすることである。1月4日付「OKディアリオ」によると、昨年1月から11月までにベネズエラからキューバに送られた原油は900万バレルでしかない。3000万バレルまで供給していた時期に比べるとその差は歴然としている。
キューバではその一部を精油して、それを輸出して外貨を稼いでもいた。現在では国内消費だけでも不十分な量だ。
米国トランプ政権はこの原油のキューバへの供給を完全にストップさせる意向である。そうなると、キューバは完全に干上がってしまう。国民からの不満は一挙に爆発するはずである。それをキューバの現政治体制は恐れている。
しかし、トランプ政権ではキューバを民主化を戻すというのは既に決定されていることだ。特に、マルコ・ルビオ国務長官はキューバ移民2世だ。彼の両親が米国に亡命したということもあって、彼が上院議員の時代からキューバのカストロ体制には厳しい評価をしていた。
あとは、キューバ侵攻をいつ開始するかという時間の問題だけになっている。
キューバの後は、ニカラグアの独裁体制を崩壊させ、そしてコロンビアとメキシコに右派政権を誕生させることだ。これがトランプ外交のラテンアメリカにおけるプランだ。






