プルデンシャル生命で社員・元社員による大規模な不正が発覚した。顧客からの金銭詐欺や借金未返済などが長期間放置されていた疑いもあり、ガバナンス崩壊との指摘が広がっている。
- 社員・元社員約100人が顧客約500人から金銭を詐取したり借金を踏み倒したりしていた。被害総額は約31億円、未返済は約23億円。
- 不正の手口は「保険を装った架空投資」「暗号資産投資話」「個人的借金の踏み倒し」など多様で、1991年以降の事案も含まれる。
- 発覚のきっかけは2024年の元社員逮捕。同社は全顧客調査を行い、100人規模の不正関与を確認した。
- 間原寛社長兼CEOは2月1日付で引責辞任。同社は金融庁に報告し、警察にも通報済み。
- 規模が大きく、長期にわたり把握されなかった点から「一部の不良社員の問題」ではなく、統制や監督の欠如があった疑いが強い。
- 営業に偏重した個人事業主型の働き方が背景にあり、契約が取れないと収入が激減する制度も不正の温床と指摘されている。
- 過去にも投資詐欺や横領で訴訟が発生しており、使用者責任が問われた事例も存在した。
- 金融庁による行政処分や損害賠償の可能性があり、生保業界全体への報告徴求に拡大する懸念がある。
- 顧客の信頼を基盤とする生命保険会社において、100人規模の不正は「会社の体質」そのものが問われる事態となっている。
今回の問題は、個々の社員の不祥事ではなく、営業体質とガバナンスの欠落による組織的失敗として重く受け止められている。同社が被害者対応と再発防止に取り組む一方、行政処分と信頼回復には長い時間が必要になる見通しだ。
社長メッセージもなんだか空しい プルデンシャル生命HPより