中道改革連合(中道党)は野合だという批判がある。しかし、それはどの口が言うという話だ。そもそも、自民党総裁は石破茂、高市早苗と連続して新進党からの転向組だ。
しかも、彼らが自民党に鞍替えした経緯をみたら、石破は「集団的自衛権は行使しない」「消費税はこれ以上上げない」という方針に反対して、高市は「『大規模な減税は不可能』だったはずが選挙になったら大規模減税策を公約に掲げたこと」だと言っていたが、実情は新進党に居づらくなったとか、自民党の復調をみて鞍替えしたくなったとみられている。
今回の解散は、高市首相が自民党総裁に当選するまでは公明党との連立の重要性を語りながら、好き勝手にあちこちと連立交渉したりして、公明党を連立離脱を口にせざるをえないところに追い込み、さらに、党内の体制はせめて閣外協力は維持したかったのに、ろくに話し合おうともせず、公明党の準備が整わず、初の女性宰相として支持率が高いうちに予算案可決の見通しがないとかいうこともないのに、不意打ち解散したので、窮鼠猫を噛むということになっただけだ。

公明党・斉藤鉄夫代表立憲民主党・野田佳彦代表 中道改革連合HPより
そして、昨日、公明党から比例区で立候補する人たちの名簿が発表された。詳しくは、メルマガに資料付きで書いたが、概要を紹介する。

全体としてみると、公明党の28人という数字は、前回の24議席と前々回の32議席の中間値をとったものだ。
そして、前回は比例では20人だったから8人分は立民から借りる形だ。ただ、小選挙区で二万票ほどもつ公明党の票を上乗せすると、立民はかなりの選挙区で逆転勝利できる。たとえば、もともと立民が強い東京などでは圧倒的に有利になるし、これまで泡沫候補でしかなかったところでも立派な選挙運動ができる可能性が出てくる。
その意味では、仮に公明が応援することになったことで立民は8以上の当選が増えるならいいわけである。計算上は50選挙区で逆転するとかいう予測もあるが、このまま高市人気が続くなら、立民は歴史的敗北だった可能性もあり、立民の小選挙区での勝利が8以上増えたらまずまずの大成功ということになるだろう。
11の比例区ごとにみると、全国20人当選したときから公明党議員が増えているのは、北海道1、南関東1、東京1、近畿2、中国1、四国1、九州1である。
前々回と前回の党派別の当選者数の比較だ。
たとえば、東京比例区を見ると、前回は立民5で公明2であるから、前回に立民と書いた人と公明と書いた人がそのまま中道と書いたら、7位まで当選する。今回は公明は、渡橋比例区の現職である河西宏一、大森江里子の二人のほか、小選挙区で当選していた岡本三成をトップに持ってくるらしい。
とすれば、立民や新規の合流組が4人当選できる。そして東京24区では、有田芳正が公明の悪口を言いすぎた報いで小選挙区での萩生田光一の対立候補から外され、比例に回るらしいので、たとえば公明の3人に次ぐ4位になり、重複立候補の候補者たちが5位に同順位で並ぶことになるのだろう。
ただし、常識的には比例では立民と公明への投票が前回の両党の合計より減る可能性もあるし、高市人気も影響するだろう。そうすると重複で立候補で当選できるのは1〜2人かもしれない。
ほかをみると、東北の庄子賢一、北信越の中川宏昌は前回の当選者がそのままただひとりずつ立候補する。
そのほかでは、北海道では前回も当選の佐藤英道のほかに、大阪であぶれた形になった前回は比例近畿、今回は佐藤茂樹のあとを継いで大阪三区から出馬予定だった浮島智子が立候補する。
北関東では前回は党代表でありながら埼玉の選挙区で落選した石井啓一がトップに位置し、このほか現職の輿水恵一、福重隆造が引き続き立候補する。山口良治は立候補しない。
南関東は角田秀徳と沼崎満子の現職に加えて、北海道10区から出るはずだった原田直樹が回る。東海は現職の中川康洋に加え、前回は愛知16区で落選した犬飼明佳が出馬。
中国では代表の斉藤鉄夫が広島の小選挙区から比例に回り、比例の平林晃も二位で記載。四国は元職で前回は落選した山崎正恭が立候補。九州は現職の浜地雅一、金城泰邦に食われ、前回の参議院選挙で比例一議席減で涙を呑んだ河野義博。
問題は近畿で、前回は比例は三人で、竹内譲、浮島智子、鰐淵洋子が当選しているのだが、小選挙区で当選した兵庫の中野幸昌、赤羽一嘉が比例に回り、さらに、大阪で落選した山本香苗、国重徹、伊佐進一の処遇が問題になった。もう一人、佐藤茂樹も落選したが、これは浮島が後継者に予定されていた。
結局、竹内は67歳なので立候補せず、浮島は北海道比例に回り、鰐淵洋子は立候補しないことになった。ここでは公明が3で立民が4なので、公明が5人とると重複比例で立民が前回は4人だったがこんどは2人だけ上がることになる。
この名簿作りから考察すると、公明は今回は小選挙区での立候補させることはやめたが、次回はまた復活させる余地は残したことになる。
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