なぜ日本では左翼の人気がなくなったのか?

今回の日本の総選挙の結果で顕著なのは、特に若い世代の間で左翼が思いっきり人気がないということがばれてしまったことです。

社民党をはじめ、中道、共産党、れいわの人気の凋落が凄まじく、TikTokやInstagramなどのソーシャルメディアでも動画を回しているのはどうも年配の人々や中年以上の高齢者らしく、若者がナチュラルに作った切り取り動画などを見かけません。

しかし、これまで日本で大人気だった左翼がなぜここまで若者に人気がなくなってしまったかということは、左翼の人々はじっくりと反省して考えるべきではないかと思います。

私の著書『世界のニュースを日本人は何も知らない7』でも、海外の保守派や左派の人気はどうなのか問うことについて解説していますが、日本と似ている部分、違う部分もあります。しかし左派が人気がなくなっているのは日本と同じです。

まず日本の若者だけではなく、最近の若者というのはネットネイティブで、今の小学生とか中学生だと生まれた頃からスマホがあるというのが当たり前なので、彼らは気になることがあればネットでどんどん調べたり、最近ではAIを使いまくっています。

私が小学生の息子を見ていて思うことは、今の子供というのはその上の世代よりもはるかに情報通信機器を使いこなすのがうまく、その知識の総量や思考力というものが上の世代よりもはるかに優れているということです。

大石晃子 田村智子 野田佳彦 福島みずほ各党代表 各党HPより

もちろん様々なノウハウとか知恵といったものはもっと歳を取った世代には負けることも多いわけですが、彼らが情報を入手して分析する能力は明らかに上の世代よりずば抜けています。

そして子供や若い子たちは自分たちの置かれた生活環境や経済に対して思いのほか敏感です。

彼らは口にはしませんが、ネットの情報やメディアや街の様子から様々なことを自然に読み取っています。

先入観がないので時代の空気というものを割と素直に受け取るわけです。

その彼らが感じているのはやはり雇用の不安定さや経済の先行きの見通しのなさです。

自分たちの仕事が将来は不安定になること、年金があまりもらえなくなること、医療費が上がること、物価も上がっていること、もしかしたら戦争になるかもしれないということなど、いろいろなことを大人たちの会話や街の中の様子から読み取っています。

子供たちのなりたい職業が日本では公務員が上位だということも、彼らが空気をよく読んでいることの証拠でしょう。

そういう中で子供や若い子たちが気になることがあれば、ネットでどんどん調べています。

したがって事実に反することや単なるスローガンを耳にしたら、それは実効性がないのではないか、それは間違っているということをはっきりと理解しています。

左翼が福祉を増やせとか、戦争反対といっても、具体的な代案がないとか単なるスローガンではないかということを見破ってしまうのです。

彼らには嘘やまやかしが通じません。

ネットで情報のクロスチェックを簡単にすることができるからです。

ネットがあまり発達してこなかった頃は、左翼というのはソ連のコミンテルンのプロパガンダの手法を様々な分野で展開しまくって、特に情報を独占していました。

それは学校の教育だったり、絵本、映画会、イベント、教科書、メディア、とにかく様々なところに及びました。

そして彼らは子供や若い人々を洗脳していましたが、それはあくまで情報が独占できていたから可能だったことです。

インターネットが最も革命的だったことは、そういった独占から情報を解放したことです。

一般の人々が発信する手段を手に入れ、人々がもっと様々なルートから情報を得ることができるようになりました。

そしてスマホにより、それはさらに多様化し民主化したのです。

ソ連が崩壊した原因の1つが、人々が外の世界の情報を入手するようになったことでした。

つまり日本をはじめとする先進国の左翼も、インターネットによる情報の革命により消滅していく運命なのです。

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