20代の若者たちの行動を見ていると、私のような昭和世代の常識がもはや通用しなくなっていることを痛感します。

私の世代の豊かさの象徴といえば高級車やブランド品を所有することでした。
そして、仕事で成果を出し収入を増やし、経済的に豊かになることが多くの人の共通の目標でした。
しかし、例えば香川県の三豊で出会った若者たちの行動を観察していると真逆でした。
無理をしてまで他の人たちと同じ高級ブランドを手に入れることには冷ややかです。車も移動に使えれば充分という程度でした。
そして人の意見に左右されず自分の価値観に合ったものにしか反応しません。
また仕事に対するスタンスも大きく異なります。
単に高い給与を提示されることよりも、その環境で自分がどれだけ「成長」できるか、どんな「スキル」を身につけられるかを重視しています。
目先の月収が数万円高いことよりも、自分が成長を実感できる経験が積めるかどうかを優先する。
これは私の世代が組織の中で出世して高い年収を得ることが目標だったのとは対照的です。
大きく安定した組織に依存する価値も感じないようで、誰もが羨むような一流企業であっても躊躇なく退職して自分の好きな仕事にシフトしていきます。そんな若者が三豊にはゴロゴロしています。
「他人の価値観に依存しない」「所有から利用へ」「組織に依存するより自己成長」という新しい価値観はよく考えてみれば極めて合理的な行動原理です。
世の中の価値観に自分を無理に合わせる必要はありませんし、所有にこだわらないことでミニマルな生活が実現します。そして、スキルを身に付け自分という資産の価値を高めれば組織に所属する必要もありません。
柔軟で自由なライフスタイルこそが最大の豊かさなのだと思います。
彼らを見ていると、私も新しい価値基準の方がこれからの生き方にふさわしいと感じます。ただ、そう頭ではわかっていても対応するのは簡単ではありません。
人にどう思われるかは気にしない方ですし、組織に対する執着もありません。しかし、所有に対するこだわりはなかなか変えることができません。
「所有しない勇気」こそこれから私が身に付けなければならない新しい価値観だと思いました。
※写真は日本のウユニ湖とも呼ばれる香川県三豊にある父母ヶ浜の夕暮れ

RicksonLiebano/iStock
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年3月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。







コメント
今の20代の人達を見ると幼いと感じる時があります。とてもかわいいけれど。
いいのかそれで?と思う時があります。
私は仕事にしても物にしても
「ぜんぶ自分の物にしないと気がすまない」
それだけです。
物欲は激しかったのですが年齢と共にこなれていった感があります。
言いたい事はわかりますけれどまず経済が回らなくなります。
あれだけ遣っていた私が全然買わなくなった。これだけでもすごい事なんじゃないか?って時々思いますよ
私でこれだったら他の人達もおなじ様にそうなってたらそれは景気悪いですよね?