中華料理に高級ブルゴーニュワインは似合わない

内藤 忍

最近アルコールを飲まない人が増えているそうです。特に若い世代を中心に、酔うことは時間の損失という考え方が広がり、シラフでいることの充実感を優先するいわゆる「ソバーキュリアス」が増えています。

酔っ払ってボーっとする無駄な時間にこそ至福の価値があると思っている私には理解できない感覚です。

かく言う私も以前に比べるとお酒を飲まない「休肝日」が少しずつ増えてきました。年齢による体力の衰えもあってか無謀な飲み方も少なくなりました。

お酒の中では日本酒やワインが好きですが、ワインに関しては付き合い方が変わってきたように思います。

以前はフランスのシャンパンやブルゴーニュなどの高級ワインをワインバーで飲むことが楽しみだったのですが、最近はイタリアのオレンジワインや日本のワイナリーの薄味のものなどが好みになっています。

そしてワインそのものを味わうと言うより、好きな食べ物に合ったワインを見つける。例えば、クセのある中華料理や自宅で食べる鍋料理などに合うワインを探すのが楽しくなってきました。

繊細なワイングラスに厳格な温度管理をした高級ワインをスワリングしながら少しずつ味わって飲む。そんな飲み方より普通のワイングラスにガバガバ注いでお料理にどのワインが合うかを比較してみる。そんな飲み方の方が楽しく酔うことができます。

ワインは主役ではなくあくまで食べるものを引き立てるバイプレイヤーという位置づけです。

ワイン市場はお酒を飲まない人が増えたことにより低価格帯のワインがノンアルコールなどとの厳しい競争にさらされているそうです。

一方で、人気のシャンパーニュやブルゴーニュワインは争奪戦が続き、価格がさらに高騰しています。飲めば無くなってしまい記憶の中にしか残らない資産と言う意味では富裕層の究極のラグジュアリーグッズと言えるでしょう。

今週、麻布十番の中華の名店を貸し切って開催した持ち込みワイン会には中華料理に合うワインということで、見たこともないような世界中の個性豊かなワインが集まりました(写真)。

有名な造り手の高級ワインを妄信するブランド志向の人たちとは対極のメンバーです。そんなワイン好きな人たちとの肩肘張らないワイン会がやはり最高です。

igorr1/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年4月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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