「チャイナタウン化」という晴海フラッグの風評被害

内藤 忍

東京の湾岸タワマンの価格が頭打ちになって、その中でも特に晴海フラッグの不動産価格が他の湾岸エリアに比べ値下がりしているとの話を聞きます。

晴海フラッグ Wikipediaより

その原因の1つは「晴海フラッグがチャイナタウン化している」といった情報がネット上で広がりネガティブなイメージを増幅されて購入者が二の足を踏む理由になっているようです。

2020年から不動産が暴落すると警鐘を鳴らし続け「逆神」と崇められている有名な不動産評論家の方もこんな記事を書いています。

「晴海フラッグ内には、特定の住戸で営業する「中華食堂」が存在するという噂まで浮上しています。」とまで書いています。

住人としてリアルな感覚で言わせていただくと、確かに日本人以外のアジア系の住民が増えている事は事実です。

かくいう私も2年前のブログに「晴海フラッグがチャイナタウンになる日」という記事を書いたこともあります。

しかし、これはネガティブな意味ではありません。日本人の貧困化に伴い2億円を超えるようなこの手のマンションを購入できるのが中国人富裕層に限られてしまっている現状を憂いたものです。

晴海フラッグの外国人住民による違法民泊や住戸での飲食サービスの提供などがネット上で報告されていますが、これは晴海フラッグに限った話ではありません。

また、エレベーターに犬の排泄物を放置したり、郵便ポストの不要チラシ入れに動物の排泄物を捨てたりするような行為もSNSにアップされていますが、これは外国人の飼い主とは限りません。

国籍に関係なく住民の民度が低いのは問題ではありますが、管理組合も手をこまねいているわけではありません。

晴海フラッグは3つのヴィレッジ(シーヴィレッジ、パークヴィレッジ、サンヴィレッジ)から構成されており、それぞれの管理組合が独自の管理を行っています。

私が住んでいるヴィレッジでは民泊が厳しく取り締まられ、住民のマナーについても細かく指導が行われています。そのせいか、大きなトラブルは発生していないようです。

「チャイナタウン化」と言う言葉だけを聞くと、なんだか町全体が猥雑で治安の悪い街になってしまったと言うイメージですが、住んでいてそのような実感は全くありません。

センセーショナルに報道され風評被害を受けていることで不人気化しているとすれば、割安になった晴海フラッグは「買い」です。

現場を知らない評論家やSNS上の情報に惑わされる前に、現地に行って状況を確かめてみてください。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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