京都大学で研究不正が再び発覚した。2021年に発表した論文でデータ改ざんが認定された小田裕香子教授は、内部告発を受けた後も教授に昇進し、多額の公的研究費を基盤に研究を続けている。一方、告発した研究員は雇い止め処分を受けた。京都大学は改ざんを認めつつ影響は小さいと判断し、論文訂正を勧告するだけで終わらせた。
【話題】京大で“論文改ざん”発生→告発した研究員はクビに
■京都大学・小田裕香子教授
・細胞生物学者
・2021年、助教授時代に発表した論文が米学術誌で高評価
・2023年、小田氏の研究室の研究員が「論文内データを不正操作した」と内部告発
→告発者に雇い止め通知&小田氏は教授に出世・さらに、… pic.twitter.com/XkZOiVLLxR
— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) May 13, 2026
- この事件は小保方晴子氏のSTAP細胞事件を連想させる対応として、SNSを中心に大きな波紋を呼んでいる。
約3億円の研究費を国から貰っていたのに研究改竄した京都大学小田裕香子教授。
内部告発した研究員はクビになり、京都大学は内部告発を知ってたのに当時助教だった小田裕香子氏を教授に出世させた。
小保方晴子氏みたいな事件。 https://t.co/NckcoTrMxw— ひろゆき (@hirox246) May 13, 2026
- 京都大学生命科学研究科の小田裕香子教授は2021年、助教時代に「JIP」と名付けたペプチドが上皮細胞の接着を誘導するという論文を米Science Advances誌に発表した。この論文は高く評価され、小田氏の准教授・教授昇進や約2億8000万円規模の公的研究費獲得につながった。
- 2023年12月、小田氏の研究室に所属していた博士研究員A氏が大学に内部告発した。A氏は論文の追試を試みたところ再現性が得られず、マウス実験データの削除などの不正操作を発見した。
- A氏が小田氏に報告したところ、小田氏は「あなたはラボを潰したいんですか」と発言し、その後連絡を絶ったという。A氏は研究プロジェクトを無断で他者に引き継がれ、隔離スペースでの勤務を強いられた。
-京大の小田裕香子研究室に在籍する博士研究員のA氏がデータ改竄を指摘すると、小田氏は論文の不備を一部認めながらも「あなたはラボを潰したいのですか」と発言。翌日から無視
-… https://t.co/r4AOYxb6ae pic.twitter.com/0bulTUAH3x
— 中田:‖ (@paddy_joy) May 12, 2026
- 告発から約3カ月後の2024年2月末、A氏はCiRAから年度末雇い止めを通知された。3カ月間の雇用継続を提案されたが、2024年6月末に退職した。大学はA氏への不利益取り扱い調査を進めているが、結論は出ていない。
- 一方、小田氏は調査中に2024年4月に生命科学研究科教授(無期雇用)に昇進した。昇進時の研究科長は小田氏と共同研究者関係にあり、JIP関連で約1億8000万円の研究費を取得していた。
- 2026年3月31日、京都大学は調査結果を公表した。小田氏による2021年論文のFigure 2A・2Bの改ざんを認定したが、「研究の進展への影響は低い」と判断。論文撤回ではなく訂正を勧告した。
- 大学側は小田氏個人の不正と認定したものの、処分は科研費などの申請制限3年間にとどまり、既存の研究費返還は求めていない。小田氏の昇進や資金獲得に影響を与えなかった。
京都大学は公式に「改ざんが認められた」と発表していますね。https://t.co/0tx7AFFia3 https://t.co/yWItzFNNGj pic.twitter.com/YVLU6QjI2q
— ゆきと (@6yhsdsiswmcd) May 13, 2026
- SlowNewsの須田桃子氏によるスクープ記事(2026年5月12日公開)で、告発者の孤立・雇い止めや調査の矮小化が詳細に報じられた。
京都大学が3月末に公表した研究不正について、取材・執筆しました。ご一読いただけたら嬉しいです。
【スクープ】京大教授”出世論文”改ざんの舞台裏 告発した研究員は3カ月後に雇い止めを告げられた|SlowNews | スローニュース #SlowNews #スローニュース #調査報道 https://t.co/fmqzQDHWka
— 須田桃子 (@MomokoSuda) May 12, 2026
- 「告発者がクビになって不正者が教授昇進とは京大の女子枠か」「小保方事件の再来」「3億円研究費を税金で支えながら改ざんを軽く見る大学はおかしい」との批判が爆発的に広がった。
- 「育児を理由に、ついデータ改ざんに手を染めてしまったということのようだ」という大学の言い分を皮肉り、大学の研究への冒涜に怒り心頭の声が相次いだ。ほかにも「トカゲの尻尾切りで終わる典型」「不正による業績で得た地位や資金は返還すべき」との意見が目立つ。
- 一部では「再現性が確認されていない研究を、そのまま医療応用へ進めるのは極めて危うい」との懸念や、キャノン財団などの民間助成金継続に対する疑問も上がっている。
この事件は、研究不正を認定しながら大学が当事者を守り、告発者を排除する構造を露呈した。京都大学は再発防止を掲げるが、内部告発者保護や不正論文の責任追及が不十分だとの指摘が強い。公的研究費を投じた成果が改ざんに基づいていた場合、国民の信頼回復のため抜本的な改革が求められる。

京都大学HPより







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