「政治は夜動く」永田町の常識をぶっ壊した高市首相

栃木で起きた強盗殺人事件。周到な準備で明白に犯行の意思をもって行われた形跡がみえます。私が気になるのは今回の16歳の犯行を含め若年層による事件が目立つようになってきたこと。金目当て、仲たがい、単に指示をされた、脅されたなど薄弱な理由に対して極めて重大な犯行をほとんど動物的感覚で行っているように感じます。私は15年も前からスマホを使いすぎると人間が退化すると言い続けてきたのですが、どうもそのような兆候が見えるのです。人間には英知とか道徳、忍耐など人間故の能力や才能があったのですが、一部の人からそれがどんどんなくなっているように感じます。私には20年後の社会が想像できなくなってきました。

では今週のつぶやきをお送りします。

市場は潮目か、セル イン メイか?

金曜日のアジア市場は散々で東京は日経平均が朝高のあと1200円ほど下げました。世界で最も急速に高騰していた韓国市場は節目の8000ポイントを付けた後、1日で6%以上の急落となりました。共に理由はこのところリードしていたAI関連が変調をきたしたためです。日本の場合、悪役はフジクラでこの2日間で25%程下げてしまいました。金曜日の北米市場も醜い状態で、ハイテクから金、ビットコイン、資源まで総じて下げています。

なぜ下げたのか、1つはSell in Mayのことわざが示す北米の個人の確定申告が終わったこととされますが、これはこじつけに近いと思います。むしろ決算開示がひと段落したこと、4月に買い攻勢する傾向が強くその反動などが考えられます。では今年の特徴ですが、昨日までの米中首脳会談が終わったことで材料出尽くし感が出たとみています。この首脳会談にはそれなりの期待感があったのですが、終わってみれば打ち上げ花火的な内容はほとんどなく、地味な合意が主体で若干の失望感が生まれたとみています。

もちろん、イランとの争いはまだ結論が出ていませんが、なんとなく一時期の緊張感が緩んでいるような感じも見られます。ホルムズ海峡も徐々に開放される可能性が見受けられます。また昨日の東証の騰落数を見ると値下がりが674に対して値上がりが857となっており、潮目の変化とも取れる動きになっています。これは昨日に限ったことではなく、半導体、AI関連があまりに暴騰しすぎたため、それを売って今まで物色されなかった銘柄に乗り換える動きが出てきているからでしょうか?よって日経平均など指数はしばし荒れ模様となる可能性もありますが、投資に向かう資金が減るわけではないので回転が効いてくれば小幅な調整で終わるのではないかと期待半分で見ています。

ミュトス対策だけではすまないぞ!

アンソロピックのミュトスに対する対策が世界中で叫ばれています。俯瞰すれば人間が作った英知が人間を明白に上回り、特にミュトスは我々の基幹インフラである金融や情報通信に甚大な影響を及ぼす公算が高いことに慌てふためいているのであります。特に金融システムの脆弱性は人間がどれだけチェックしてもわからなかったものがこのAIに聞けば気が付かなかったバグやエラー、脆弱ポイントが次々と出てきてしまうのです。もちろん、これを正しい目的で使用するならばこれほど素晴らしいものはないのですが、世の中必ず悪用する輩がいるです。これがミュトス対策であります。

ただ、ダリオ アモデイCEOや他の識者も指摘するようにミュトスのAI能力は数あるAIの中でたまたま開発スピードの1位を取っただけで後続グループは数か月から半年遅れで着実にキャッチアップしてきます。つまり今年の終わりごろには似たようなAIだらけとなるのでしょう。またAIのリーディング企業はアメリカだけではないのです。中国でも相当進んでおり、彼らも数か月遅れぐらいの立ち位置にいるとみられます。つまり世の中のソフトウェアのインフラの脆弱性が瞬く間に見られてしまうわけで秘密も何もあったものではないのです。

個人情報云々という話が数年前に話題になりましたが、今や、その個人情報は実質丸見え状態で「見せないよう気を使っているつもり」だけどお尻が丸見えと同じであります。企業側はその防衛のためにセキュリティをより厳しくし、パスワードはどんどん長く複雑になり、二段階認証は当たり前、時として三段目がある時もあります。当然ながらパスワードなんて覚えきれず、めったに使わないウェブサイトへのアクセスにはほとほと困ってしまうわけです。(言いませんが、私はもちろん対策は施してあります。)多くの方が高度化するセキュリティ問題で難民化しているともいえ、日々の技術の進歩に対して振り落とされる一般民という構図に「これは一体何だろうなぁ」と呟いてしまうのです。

妙に気に入った「『会食政治』をぶっ壊した高市早苗」という産経の記事

この記事は元産経新聞論説委員長の乾正人氏のコラム的な記事であります。永田町の「料亭癖」をすっかりスルーした高市首相という内容です。特に気に入ったのが「高市政権で驚かされるのは、首相が夜の会食をしなくても日本政治は、何事もなくまわっていく、という事実である」というくだりであります。更に「首相は、仕事が終わるとさっさと公邸に引っ込んでいる。会食の少なさは歴代トップだろう。…『政治は夜動く』のが永田町の常識で、昭和の時代は『料亭政治』とも称された」と続きます。

「会食政治」をぶっ壊した高市早苗 大手町の片隅から 乾正人
高市政権の発足からあっという間に200日が過ぎた。2月末、米国とイスラエルがイランを攻撃し、ホルムズ海峡は事実上封鎖されたが、衆院選投票日は、たった20日前…

「政治は夜動く」という言葉が今まで通じていたとすればそれは30年前までのビジネス界で「仕事は午後5時から動く」とされたあの時代が永田町には残っていたわけで、浦島太郎もいいところであります。もちろん報道などを通じて料亭政治は知っていますが、料亭で何ができるかといえば、よく言えば融和、悪く言えば妥協なのです。私も日本で前職の本社勤務時代は午後6時から午前まで重要と称された「社内融和会議」に明け暮れたこともあります。が、92年にバンクーバーに移ってから仕事には酒も飯もいらない実力勝負の世界を見たのです。もちろん、社内の人と晩飯は行きましたが、惰性であり、いかに無意味な時間だったか今だからこそわかるのです。

日本はウェットな社会だから北米のように割り切ったドライな考えとは違う、という意見もあるでしょう。ですが、今の日本の若い層は「会社の人と酒を飲むなんてサイテー」というスタンスです。酒は好きな仲間と好きなことをしゃべるのがベスト。会社と上司の悪口を「口角泡を飛ばす勢い」でやりあったのは80年代までのリゲインを飲んで頑張った会社人間の時代であったとも言えます。まぁ高市さんはその点、新風を吹き込んだわけで素晴らしいと思いますが、あえて一言申すなら、その分、朝食会とかワーキングランチをぜひ、頻繁にしてください、と申し上げます。飯を食いながらのコミュニケーションはそれなりに意味があるはずです。

高石早苗首相 自民党HPより

後記
愛車のGT-R君が走行中にダウン。問題は変速機。普段面倒を見てもらっているオートショップに牽引したところ彼らでは問題の特定できず。次にそこから日産のGT-R指定工場に再度牽引。専用の機械でスキャン分析したら変速機を交換せよと。あの車はデュアル クラッチ トランスミッションで変速機を交換すると実質的に新車の半額ぐらいの修理費がかかります。そこでテクニシャンから囁かれたのが「レース車のメカニックを専門にやっているところに持ち込めば直せるかもしれない」と。連絡すると懇切丁寧、夜10時ぐらいまでテキストのやり取りでとりあえず彼らに預けました。しかし、3度も牽引 (最後は牽引じゃなくてレース車を運ぶ箱に入れて動かしました) をしたのですが牽引代だけで10万円以上かかってしまい、どうなることやら、先が思いやられます。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年5月16日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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