福岡県議会には「言い逃れ」れいわには沈黙:TBSサンモニの露骨な二重基準

フリーアナウンサーの膳場貴子氏が7月19日、MCを務めるTBS系「サンデーモーニング」で、福岡県議会を巡る金銭授受疑惑を厳しく批判した。

疑惑を指摘された中尾正幸副議長は14日の会見で、録音された発言について自らの声である可能性を認める一方、金銭の受け取りは否定した。膳場氏はこの説明を「言い逃れ」「見ているのもしんどい」と評し、「もっと厳しく怒っていい」と視聴者に呼びかけた。

実に勇ましい。福岡県議会の疑惑は、録音や証言を精査し、徹底的に解明すべきである。

ただし、サンモニの正義感には、どうやら適用される政党と適用されない政党があるらしい。

れいわの疑惑には静かな日曜朝

れいわ新選組には、公設秘書の給与を巡る疑惑が報じられている。国費で雇用される公設秘書が、実質的に党本部の業務を担っていたのではないかという問題である。

れいわ側は問題を否定しているが、福岡県議会の説明を「言い逃れ」と断じる番組なら、れいわ側の説明についても同じ物差しで検証すべきだろう。

ところが、日曜朝の正義は、れいわの前では寝坊してしまったらしい。福岡県議会には「もっと怒れ」と呼びかけながら、れいわの疑惑にはしれっと沈黙した。

時速149キロでもサンモニの怒りは徐行運転

さらに山本太郎氏は、制限速度80キロの高速道路を時速149キロで走行し、処分を受けた。

こちらは疑惑ではなく、本人も認めた事実である。重大事故につながりかねない危険な行為だが、サンモニはこれも見事にスルーした。

福岡県議会の会見は「見ているのもしんどい」が、時速149キロの走行は見るほどでもないということなのだろうか。

サンモニの怒りは、れいわに近づくと自動的に速度を落とす仕組みらしい。

じつに便利な「報道しない自由」

もちろん、テレビ番組には編集権があり、すべてのニュースを扱うことはできない。

しかし、特定の政治家には感情的な言葉で説明責任を迫り、別の政党の疑惑や党首の重大な違反には触れないとなれば、二重基準を疑われても仕方がない。

福岡県議会には厳しく、れいわには優しく。気に入らない政治家にはアクセルを踏み、れいわの問題では急ブレーキを踏む。

政治家の「言い逃れ」を批判する前に、自分たちの沈黙が、都合のよい「報道しない自由」になっていないかを考えた方がよい。

サンモニの見事な二重基準こそ、視聴者が「もっと厳しく怒っていい」問題ではないだろうか。

TBS本社 Wikipediaより

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