高橋尚子さんは夫婦別姓なら結婚できていた?

シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが、フジテレビ系「ぽかぽか」で、長年のパートナーとの入籍が延び続けている理由を語りました。

高橋さんには結婚する意思があります。それでも10年以上入籍に至らなかった理由を聞くと、選択的夫婦別姓があれば、とっくに結婚できていたのではないかと思えてきます。

高橋さんは当時、月に1回ほど海外出張があり、入籍で姓が変わるとパスポートの変更が必要になるため、タイミングを逃したといいます。その後も戸籍抄本の期限切れなどが続き、最終的には「銀行の名義とか、免許証を変えるの面倒くさいよね」という話になったそうです。

重要なのは、高橋さんが「結婚したくない」と言っているわけではないことです。

結婚すると姓が変わり、それに伴ってパスポート、銀行口座、免許証などさまざまな変更手続きが発生します。その負担が法律婚を先送りさせてきたのです。

夫婦別姓に反対する議論では、「仕事では旧姓を使えばいい」という意見もあります。しかし、旧姓を仕事で使えても、公的な氏名が変われば手続きの負担は残ります。

だったら、最初から姓を変えずに結婚できる選択肢を認めればいいのではないでしょうか。

選択的夫婦別姓は、すべての夫婦を別姓にする制度ではありません。同姓にしたい人はこれまで通り同姓を選び、姓を変えたくない人には別姓という選択肢を認めるだけです。

もちろん、高橋さん本人が夫婦別姓を支持しているとは限りませんし、制度があれば必ず入籍していたとも断言できません。

しかし本人が語った「入籍延期」の理由の多くが改姓に伴う手続きだった以上、夫婦別姓なら結婚へのハードルがかなり低くなっていた可能性はあります。

高橋尚子さんの「するする詐欺」という笑い話は、結婚したい人が「名前を変えるのが面倒」という理由で法律婚をためらう、日本の制度の不便さを象徴しているのではないでしょうか。

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