サイゼリヤは値上げと同時に「スペシャルワイン復活」を

内藤 忍

イタリアンレストランチェーンのサイゼリヤの社長が今後値上げを検討すると決算記者会見で示唆したことが株式市場で好感され、同社の株価上昇につながっているようです。年間来店客2億4千万人で客単価が10円アップすれば24億円の増収効果ということですからバカになりません。

サイゼリヤは徹底したコスト削減と効率化によって驚異的な低価格を実現してきました。にも関わらず提供される商品のクオリティが高く、徹底した「価値>価格」を実現している数少ないチェーンレストランです。

少し前まで頻繁に通っていたことがありましたが、最近はご無沙汰することが多くなりました。その理由は効率化のためにワインの品ぞろえが削られてしまったことです。

一品300円以下のリーズナブルな小皿を注文して、スペシャルワインと呼ばれるやや高額な2,000円台のワインをボトルで注文するのが最高でした。

特に一部店舗で提供されていたと思われる「オーリ(Ori)」と呼ばれるスペシャルワイン(正式名称はポンテマーニョ オーリ・ディ・ヴェルディッキオ(Pontemagno Ori di Verdicchio))はボトル2600円で充分満足できるクオリティでした。

スペシャルワインは販売終了と共に姿を消してボトル1000円の定番ワインや100円のグラスワインなどが中心になってしまいました。

今回発表された値上げをしていくことによって販売している商品のクオリティを充実させることも大切ですが、それだけではなくワインの品ぞろえを再び拡充して欲しいというのが個人的な希望です。

サイゼリヤの利用者の多くは他のファミレスよりも低価格で高品質なイタリア風料理が食べられるところに惹かれているのだと思います。一方で私のように少し高くても良いから美味しいワインをガブガブ飲みながら値段を気にしないであれこれ注文したい人も少なくないはずです。

高品質の高額ワイン(といっても3,000円以下)が復活すれば客単価も利益率も高くなります。

またお昼からイタリアの美味しいワインと「サイゼ飲み」が出来る日が来ないかと今回の値上げのニュースを聞きながら期待してしまいました。

サイゼリヤのボトルワイン サイゼリアHPより


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年7月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント