半年ほど前「新しい政治勢力の結集」として結成された中道改革連合が、早くも空中分解の危機を迎えている。8月28日、立憲民主党は中道、公明との3党合流を正式に見送った。
これを受け、中道に所属する公明党出身の衆院議員が離党や分党を検討する動きが表面化している。中道の衆院議員は49人。そのうち28人が公明出身、21人が立民出身だから、公明系が抜けると中道は「立民の出張所」になる。

NHK
「選挙互助会」が元の木阿弥に
中道改革連合は、高市政権への対抗軸を作ることを最大の目的として誕生したが、安全保障、憲法、原発、社会保障などで立場が一致していない立民と公明が、「高市政権に対抗する」という一点で合流した選挙互助会である。
その結果、総選挙で惨敗した。有権者から見れば「何をやりたい政党なのか」が最後までよく分からなかったからだ。これで公明が抜けると、元の木阿弥である。
次に割れるのは立民か
中道に所属する立民出身議員21人については、立民に復帰させる案も浮上しているが、問題はそれでは終わらない。立民内部には、公明との連携を深めて幅広い中道勢力を作りたい勢力と、左翼路線を守りたい「護憲ゴリラ」に結集した勢力がいる。
そこへ中道から21人が戻ってくると、民主党でも民進党でも繰り返された、おなじみの路線対立がまた表面化する。かつての小沢一郎氏のようなまとめ役がいないので、収拾がつかない。
立民は左派と縁を切れ
結局、中道改革連合の失敗が示したのは単純なことだ。「高市政権に反対する」というだけでは、政党は作れない。中道改革連合は、その当たり前のことを半年かけて証明してくれた。
次に試されるのは立民である。中道が消えたあと、立民が再び「反自民」の寄り合い所帯に戻るのか、それとも党としての理念を立て直すのか。
野党結集のガンになっているのは、いつも「護憲ゴリラ」のようなごく少数の左派だ。幸い彼らのほとんどは落選したので、立民は左派と縁を切り、国民民主や維新と野党再編の話し合いをしてはどうだろうか。







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