オルセー美術館、開館40年の記念企画展は、オーギュスト・ルノワールにフォーカス。2つの素敵な企画展がスタート。

2つの企画展なのでポスターも2つ
メイン展は、”ルノワールと愛、幸せな近代性”。
画家の前半20年くらいのキャリアにフォーカス。古典から印象派、肖像画と印象派の融合の難しさからの古典回帰を経て、吹っ切れたかのように、自分らしい人物描写を確立するまで。
印象派のルノワールも大好きだけどね。風景画に使われる黒みがかった緑にとても惹かれる。


若い頃の自画像


印象派的らしい色の重ね方


赤の色合いがきれい
とはいえ、彼はやっぱり人物描写が最高。
オルセーが持ってる”ムーラン・ド・ラ・ガレット”と、この企画展最大の自慢で、ずーっと見たいと思ってた、ワシントンから出張してきた”船遊びをする人々の昼食”を見比べると、数年間で、画家がいかに印象派を卒業していったかがわかってすごく面白い。この二つに限らず、登場人物かぶる作品が多いので、それを探して歩くのも楽しい。
それにしても、船遊び〜、素晴らしい。人の表情だけでなく構図もいいし、静物の描き方もびっくりするほど上手。ガラスの質感とか、ため息もの。

オルセー所蔵のムーラン・ド・ラ・ガレット
手前に、人物特定をはじめ細かな説明がある

中央の二人は、お針子姉妹

この作品にも描かれてる
人の顔覚えるのが苦手な私には、どっちがどっちかわからない…

この企画展で1番楽しみにしていた作品♪
こちらも説明大充実

ムーラン〜に比べて、ワントーン写実的、かつこなれてる

静物画として圧巻だと思う

このお帽子、欲しい🩷

遠目もいいけど、

近づくと、帽子や襟元の花飾りの素敵さや、指輪の煌めきなどの描き方が秀逸なのに感心する
船遊び〜と並んで来仏を楽しみにしていたのが、ボストンからきてくれた”ブージヴァルのダンス”。ダンス3部作のうち2つはオルセーが持ってるので何十回と眺めてるけど、ブージヴァルは多分初見。3つを同じ空間で見るのも、もちろん初めて。
絵から絵へと動いているうちに、自分自身がダンスしている気分になっちゃう。ブージヴァルが1番好きだな〜。おとしちゃったすみれ(かな?)のブケを気にする女性の視線が絶妙。

ブージヴァル〜の両脇に、都会〜と田舎〜が展示されてる





3点そろって主役は女性
これに限らず、ルノワールは女性を描くのが好き
人間&自然&生への讃歌が絵の具を通して溢れ出ているかのような、なんだかとても幸せな気分になれる展覧会。

ルノワールを世に出した画商、ポール・デュラン=リュエルの子供達

ロンドンの暗めの照明でみていた作品。パリで見る方が明るく見える

会場出て、二つ目の展示会場へ
廊下の演出


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2026年3月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。







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