札幌・函館・小樽だけが北海道ではない

内藤 忍

日本人だけではなく世界的に人気の観光地といえば北海道ですが、ほとんどの人は札幌、函館、小樽と行った西側のエリアにしか行ったことがないと思います。

私もお寿司を食べるために、年に数回ほど札幌に出かけてきました。東京よりリーズナブルに美味しいお魚とお酒を楽しめるお気に入りの場所でした。

しかし、最近札幌に行くと強く感じるのは「札幌の東京化」です。街の風景や繁華街にあるお店が東京と似通って、違いがどんどん曖昧になってきています。

すすきのに行けば、東京にあるようなチェーン店だらけですし、最近では札幌発の人気寿司店が東京へ進出し、大盛況を収めている例もあります。

旅としての「非日常感」や「異国感」は以前ほど味わえなくなってきました。

そこで、次回の北海道旅行は道東を攻めてみることにしました。前回訪問したときの道東は札幌や函館とは完全に「別世界」でした。

釧路、帯広、根室といったエリアに足を踏み入れると、そこには札幌の都会的な雰囲気とは真逆の手付かずの大自然が広がっています。

そして何より素晴らしいのが食のクオリティです。新鮮な海産物や最高の素材が、札幌で食べるよりもはるかにリーズナブルな価格で手に入ります。

洗練された高級店で味わうのとはまた違う、素朴ながら素材そのものの圧倒的な力強さを実感できるのは、この地域ならではの醍醐味と言えるでしょう。

厚岸の牡蠣はスコッチウイスキーのボウモアよりも厚岸のウイスキーを合わせて味わいたいです。また釧路ラーメン、炉端焼きなど独自の食文化に触れることができるのも楽しみです。

魅力にあふれる道東エリアですが、ひとつだけ問題があります。それは宿泊施設の選択肢が極めて限られていることです。

都市部のように高級ラグジュアリーホテルやデザインホテルを期待して行くと、落差に驚くことになります。マリオット系のホテルは存在しません。

実際、釧路駅前で最も評判が良く居心地が良いとされるホテルを探してみたところ、出てきたのは「ドーミーイン」でした(笑)。

もちろんビジネスホテルとしての完成度は非常に高いのですが、旅の拠点として心から満足できる宿の選択肢が少ないという点は、道東を訪れる際の悩ましい点です。

幸い阿寒湖に素敵なホテルを1つだけ見つけたので宿泊宿の楽しみはそちらで堪能しようと思います。

TAK/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年9月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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