中司大臣に新疑惑:有罪確定で入閣する高市内閣の「身体検査」の謎

内閣改造のたびに聞かれる言葉が「身体検査」である。政治資金、女性問題、旧統一教会との関係、過去の発言――大臣になった途端に週刊誌から何か出てきて政権が吹き飛ばないよう、官邸が事前に候補者の身辺を調べるというものだ。

ところが第2次高市改造内閣の身体検査は、われわれが知っている検査とは少し基準が違うらしい。噂や疑惑ではなく、有罪判決が確定した中司宏氏(元維新幹事長)が規制改革大臣で入閣したのだ。

中司規制改革相(朝日新聞)

馬場氏や藤田氏は「身体検査」で引っかかった?

日本維新の会からの初入閣をめぐっては、当初、馬場伸幸前代表や藤田文武共同代表の名前も取り沙汰されていたが、元NHK記者の岩田明子氏は、最終的に中司氏に決まった経緯について「いわゆる身体検査などで、総合的に見て中司さんに落ち着いた」と解説した。(FNN)

馬場氏や藤田氏ではリスクがあると判断した結果、選ばれたのが中司氏だったとすれば、高市官邸の「身体検査」の合格ラインはどこにあるのだろうか。

中司氏は枚方市長時代、市発注の清掃工場建設工事をめぐる談合事件で逮捕・起訴され、競売入札妨害罪で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決が確定した。

29年前に入閣した佐藤孝行氏は12日で辞任

過去に刑事事件で有罪が確定した人物が閣僚になるのは、ロッキード事件で有罪となった佐藤孝行氏以来29年ぶりだ。佐藤氏は猛烈な批判を浴びて総務庁長官をわずか12日で辞任した。(StartHome)

中司氏は、大臣就任後もこの事件について「道を外れることはしていない」と述べ、裁判では一貫して無罪を主張してきたと説明している。刑は確定しているが、本人の中では事件はまだ終わっていないようだ。

本人は無実を主張するが「金を渡した」という新証言

そこへ、さらにややこしい話が出てきた。現代ビジネスは9月23日、事件で有罪となった元枚方市議の初田豊三郎氏が、大林組側から受け取った3000万円について、その一部を中司氏に渡したと証言したと報じた。

大林組側から初田氏へ3000万円が渡ったことは枚方市の監査資料にも記録されているが、中司氏への金銭授受は初田氏側の証言であり、新たに司法判断が示されたわけではない(ライブドアニュース)。今のところ未確認情報だが、わからないのは高市内閣の身体検査の基準である。

有罪判決を受けた人間は、一生公職に就いてはいけないわけではない。刑を終え、有権者の審判を受けて国会議員に復帰することまで否定する必要はないが、中司大臣の担当は規制改革である。官製談合事件で有罪になった人物が、規制改革を語るのはいかがなものか。

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント