出口理佐です。
フランクフルト空港で長い乗り継ぎ時間があるとき、ラウンジで過ごすのも一案ですが、時間に余裕があれば市内へ出て半日観光を楽しむことができます。

KavalenkavaVolha/iStock
フランクフルトの観光名所、レーマー広場。12月にはクリスマスマーケットが見られます。
もう1か月も前になりましたが、今回、ザルツブルクからフランクフルトに到着したのは昼過ぎ。東京行きの便までは約8時間ありました。ターミナル1近くの空港駅からSバーンに乗れば、フランクフルト中央駅までは十数分です。
中央駅前で荷物を預けて身軽に
13時過ぎ、まず向かったのは中央駅前にある荷物預かりサービス「Bounce」の提携ショップです。

手荷物預かりサービスのBounceは個人旅行の強い味方。
フランクフルト中央駅前のMobile Houseは3回目の利用。
奥の部屋に手荷物を保管してくれます。
数日前にアプリからオンラインで予約し、支払いも済ませていたので、到着後は荷物を預けるだけ。中央駅のすぐ近くという便利な場所にあり、今回で3回目の利用です。
身軽になったところで、最初の目的地へ向かいました。
フランクフルトでお気に入りのラーメン

反橋や(そりはしや)の入り口。
向かったのは、中央駅から歩いて行けるラーメン店「反橋や(Sorihashiya)」です。

しょうゆ白湯ラーメン、味玉付き。15.8ユーロ。
チャーシューの端っこが香ばしい。スープほとんど飲んでしまいました。
海外旅行中に日本の味が恋しくなったから、というだけではありません。純粋に「また食べたい」と思える美味しさでした。
スープは旨味がありながら塩辛くなく、とても自然な味わい。脂身の少ないチャーシューも私好みで、味玉も美味しくいただきました。
会計の際、「とても美味しかったです。スープも全然塩辛くなくて、全部飲みたかったくらい」と伝えると、「ありがとうございました。よろしければ、また来てください」と丁寧な返事が返ってきました。
異国のフランクフルトで日本のラーメンを作る若い人たちに、これからも頑張ってほしいと思います。
名物フランクフルター・クランツ

Oper Frunkfurt フランクフルト歌劇場が左奥。
右には、高さ14メートルの巨大なユーロのオブジェ(2001年12月設置)。裏側から見たところ。
ここには2014年まで欧州中央銀行(ECB)本部があったそうです。
次は、フランクフルト歌劇場前を通り、レーマー広場を抜けて、旧市街のKaffeehaus Goldene Waage(カフェハウス・ゴルデネ・ヴァーゲ)へ。お目当ては、フランクフルトの名前を冠した伝統菓子「フランクフルター・クランツ」です。

カフェゴルデネは真ん中の建物。
この日はあいにくの雨。店内は満席でテラス席のみでしたが、大きなパラソルの下が空いたところですぐに着席。アメリカンコーヒーと一緒に注文しました。

フランクフルタークランツとアメリカンコーヒー。10ユーロ。

他にも美味しそうなケーキがたくさん。クッキーをお土産に購入しました。
外側にはクラッシュしたアーモンドがたっぷり。フォークを入れると意外にしっかりしていて、ザクザクとした食感があります。中にはスポンジとバタークリーム、赤いジャム。
見るからに甘そうですが、実際にはそれほど甘くありません。それがかえって危険で、ラーメンを食べた後なのに、フォークがどんどん進んでしまいました。
雨のマイン川を歩く

雨のマイン川も風情があります。
当初はシュテーデル美術館にも立ち寄るつもりでしたが、マイン川の対岸まで行って鑑賞すると時間がかかります。今回は無理をせず、川沿いを歩いて中央駅へ戻ることにしました。

マイン川の向こうの横長の建物が、シュテーデル美術館。
知らない街は、地下鉄やトラムで移動するより、歩く方が楽しいことがあります。名所から名所へ「点」で移動するのではなく、その間にある普通の街並みや小さなお店まで目に入るからです。
雨に濡れた街並みや、少し霞んだマイン川にも風情があります。ラーメンにケーキとしっかり食べた後なので、歩いて消化するにもちょうどよい時間になりました。
16時ごろ、中央駅前のBounce提携ショップで荷物をピックアップ。一見ちょっと強面のお兄さんでしたが、とても親切で、重いスーツケースを店の出口まで引いて運んでくれました。
空港往復なら1日券がお得
今回は、空港と中央駅の間を片道6.90ユーロの切符で往復しました。
行きに空港駅の券売機で切符を購入した際、「Day Ticket」という表示には気づいていたのですが、そのまま片道切符を購入しました。
後で調べると、空港とフランクフルト市内をカバーする「Airport-to-City-Ticket」という1日券が13.50ユーロで販売されています。片道券を2枚買えば13.80ユーロなので、空港と市内を往復するだけでも1日券の方が30セント安くなります。(料金は2026年9月時点)
しかも対象エリア内のSバーン、Uバーン、トラム、バスなども利用でき、翌朝5時まで有効です。雨が強くなったときや、市内で少し離れた場所へ移動するときにも便利でしょう。
なお、フランクフルト市内だけを対象とするDay Ticketでは空港はカバーされません。空港から市内へ出て同じ日に戻る場合は、空港を含むチケットを選ぶ必要があります。

片道切符6.9ユーロ。フランクフルト中央駅からフランクフルト空港駅まで。
帰りのSバーンでは車内検札がありました。紙の切符を見せると「OK」で終了しました。
空港から中央駅までは十数分と近いものの、列車の遅延や運休もあり得ます。さらに空港に戻ってからの保安検査や出国手続きも考えれば、早めに戻るのが鉄則です。
市内へ出て半日観光を楽しむなら、乗り継ぎ時間は少なくとも6時間程度、できれば今回のように8時間ほどあると安心でしょう。
お気に入りのラーメンを食べ、フランクフルター・クランツを味わい、雨のマイン川を散歩する。
これまで何度も乗り継いできたフランクフルトですが、こうして歩いてみると、いつの間にか少し自分の庭のように思えてきました。フランクフルト空港には、実は苦い思い出もいくつかあります。それでも何度も利用するうちに、少しずつこの巨大な空港を手なずけてきたような気がします。その奮闘については、また別の記事で書きたいと思います。







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