ANAとのこれからの付き合いは「縁が切れない程度」に

内藤 忍

ANAが発表したSFC(スーパーフライヤーズカード)の特典ルール変更が、メンバーの困惑や反発を招いています。以前のブログに書いた時からANA側も反発を受けて見直しをしたものの、ロイヤルカスタマーに対する「手のひら返し」というその本質は変わりません。

今回の問題の根本は一度権利を獲得すれば永久にその特典を享受できるという「暗黙の約束」をANAが一方的に破ったことにあります。

そもそもANAは以前から特典航空券が取りにくいという問題がありました。マイルを貯めても航空券に換える機会がほとんど無ければ意味はありません。

無料宿泊券を配っておいて、いつも満室で予約できないホテルのようなやり方です。

今後さらにマイルから航空券への交換比率の引き下げなど、顧客に不利な変更を打ち出してくるのでは無いかと疑心暗鬼になります。

要は信頼関係が壊れてしまったということです。

今回の改悪の大きなポイントは、年間カード決済額300万円という新たな条件が課されたことです。これに届かなければラウンジ利用さえ制限されてしまうわけです。

そんな中で自分のANAのこれからの利用を考えるとどうすべきかが見えてきました。

私の場合、国際線ではビジネスクラスを利用することがほとんどです。クラス自体にラウンジ利用や優先サービスが付帯しているため、SFCの優遇の有無はほとんど影響しません。

国内線に関してもANAラウンジが使えないからといって大きな問題ではありません。カードラウンジなどで十分快適に過ごせますし、フライト時間も短い国内線においては、優先搭乗や専用カウンター、専用保安検査場といったサービスにもそこまで大きな価値は感じないのです。

そう考えると年間300万円のカード決済はマリオットボンヴォイなどに回してポイントを貯めた方が有益だと思いました。

これからはANAに期待せず、カード利用はやめてSFCライト(SFC LITE)メンバーとして「縁が切れない程度」のお付き合いを続けていく。これが現時点でもベストな選択だと思っています。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年10月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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