48歳の雛形あきこが水着解禁:中年女性のグラビアは誰のため?

「48歳で水着グラビア」と聞いて、思わず二度見した人もいるのではないでしょうか。

1990年代にグラビア界を席巻した雛形あきこさんが、なんと22年ぶりに写真集を発売しました。しかも、20歳を最後に封印していた水着姿だけでなく、ランジェリー姿まで披露しているというのです。

10月16日に発売された写真集『三原色』(主婦と生活社)。翌17日の発売記念会見では、48歳の雛形さんが往年の「雛ポーズ」まで再現しました。オリコンニュースなどが報じています。

『雛形あきこ写真集 三原色』

ただし、今回の写真集で注目すべきなのは、単なる「奇跡の48歳」という話ではありません。

かつてのグラビア女王が帰ってきた

雛形あきこといえば、1990年代のグラビアブームを象徴する存在です。

14歳で芸能界入りし、15歳でグラビアデビュー。独特のポーズと大人びた表情で男性ファンを魅了しました。当時のグラビア雑誌は、若い女性の水着姿が売り上げを左右する時代。雛形さんはその中心にいました。

しかし、20歳で結婚すると水着グラビアから離れ、その後は女優やバラエティータレントとして活躍してきました。

そんな彼女が、28年ぶりに水着を着たのです。

今回の撮影に向けて、約半年間も筋力トレーニングやボディーメイクに取り組んだそうです。驚くことに、体重はほとんど変わらなかったとか。

ただ痩せるのではなく、女性らしい丸みを残しながら体を引き締めたといいます。

若い頃の肉体を再現するのではなく、48歳の自分の美しさを追求したわけです。

夫が「女豹ポーズ」をリクエスト?

今回の写真集には、何とも微笑ましいエピソードもあります。

夫で俳優の天野浩成さんは、もともと雛形さんの熱烈なファンとして知られています。

今回の写真集について、夫の天野さんは完成した作品を「かっこいい」と絶賛しています。撮影前には、自分は体が硬くてできないからと、妻にうつぶせでお尻を少し上げる「女豹ポーズ」をリクエストしていたそうです。

妻が48歳でランジェリー写真集を出す。それを夫が応援し、撮影ポーズまで提案する。

昭和の価値観なら、「人妻がそんな格好をするなんて」と眉をひそめる人もいたでしょう。

ところが雛形夫妻には、そんな窮屈さがありません。

夫婦だからこそ、お互いの魅力を楽しめる。むしろ、これこそ理想的な夫婦関係なのかもしれません。

グラビアは若い女性だけのものなのか

もっと興味深いのは、今回の写真集が「女性目線」で制作されたことです。

毎日キレイのインタビューによると、雛形さんは女性ファッション誌『ar』の編集部から提案を受け、出演を決意しました。

かつてのグラビアは、男性が見たい女性像を商品にするビジネスでした。当時は若さやセクシーさが重視され、グラビアアイドルには雑誌やファンが期待するイメージに応えることも求められました。

しかし今回は、水着やランジェリーの撮影についても、雛形さん自身が積極的に提案したといいます。

ここに大きな変化があります。

若い女性が男性の視線に応えるグラビアから、大人の女性が自分の魅力を表現するグラビアへ。

もちろん、女性向けだからといって男性が楽しんではいけないわけではありません。往年のファンにとっても、うれしい復活でしょう。

ただ、「誰に見せたいか」以上に、「自分がどう見せたいか」を女性自身が選べることに意味があるのです。

「年齢を感じさせない」は褒め言葉なのか

一方、気になることもあります。

芸能ニュースでは、40代や50代の女性が水着姿を披露すると、決まって「奇跡の美貌」「年齢を感じさせない」という表現が登場します。

しかし、年齢を感じさせないことが、そんなに偉いのでしょうか。

48歳には48歳の、60歳には60歳の魅力があるはずです。

若く見える女性だけが評価されるのであれば、結局は「女性の価値は若さで決まる」という古い価値観から抜け出せません。

もちろん、美しい体を維持する努力は立派です。ただし、すべての中年女性が雛形さんのようなスタイルを目指す必要もありません。

美しさの基準は、もっと自由でいいのです。

そして、グラビアも若い女性だけの特権である必要はありません。

48歳で水着になりたい女性がいてもいい。60歳で写真集を出す女性がいてもいい。それを見たい男性や女性がいても、別におかしくありません。

雛形さんは次の写真集について、還暦記念になるかもしれないと冗談を飛ばしました。

それも面白そうです。

今回の写真集が示したのは、48歳でも若い女性に負けないということではありません。

48歳だからこそ表現できる色気があり、女性は何歳になっても自分の魅力を自分で決めていいということです。

雛形あきこの「大人のグラビア」は、案外、日本の窮屈な年齢観を変えるきっかけになるのかもしれません。

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