心ない広告の作り手に対して、ひと言。 - 小川浩

門外漢の話ですが、あまりに強く憤慨してしまったので、ここで書いておこうと思います。

少し早めに帰宅したのでWBS(ワールドビジネスサテライト)を最初からみました。内容は関係がなく、ちょっとひっかったのがWBSのスポンサーのCMです。

日揮(JGC)というエンジニアリング会社のCMがそれなのですが、自らを「国境なき技術団」と評するコピーを使っていることに非常な驚きと怒りを感じました。あきらかに『国境なき医師団』のパクリだからです。

営利企業がNPOの崇高な意志を茶化すようなコピーを作ることは、不謹慎なことではないでしょうか。日揮自体はいい会社ですが、それとこれは関係ないでしょう。ビジネスで国境を越えることと、人道のためにそれをすることでは全く意味するところが違います。それを承知でこのコピーを使っているとすれば、ちょっと許せない思いがします。どこの広告会社が作ったか分からないが、責任者出てこい、と言いたくなります。

調べてみると「国境なき技術団」というNPOも存在するのですが(http://www.ewb-japan.org/)、日揮のCMはこれとも関係ないようです。いずれにしてもせめて国境なき技術会社、あるいは技術集団、くらいならまだよいのですが(そのほうが自然です)、わざわざ技術団という、ちょっと不自然な言い方をしているところが恣意的なものを感じざるを得ません。

このコピーについては日揮の社長が新入社員へのメッセージとして掲載されているので(http://www.jgc.co.jp/jp/01newsinfo/2009/release/20090401.html)、ある意味確信犯なのですが、 せめて「国境なき医師団」の信念や仁愛にあやかって、というような説明があればよかったのにと思わざるを得ません。
不遇な人生や不幸な環境に耐えている人たちのために、骨身を削って働いている関係者に申し訳ない、そう思います。

コメント

  1. アバター画像 pero_ikuro より:

    そんなに腹の立つことでしょうか?私もパクリCMを見ましたが、「元気出せ日本人」的な技術立国を鼓舞するようなニュアンスこそ感じられましたが、国境なき医師団を茶化すような風はまったく感じませんでした。むしろ小川さんが「営利企業がNPOの崇高な意志を茶化すようなコピーを作ることは、不謹慎なことではないでしょうか。」と述べられているほうが営利企業蔑視のようでよっぽど気になりました。なぜなら日揮のように直接“人道”に絡まないだって、現地で雇用を生み出し、インフラをより効率的に創出し(そうでなければコンペで落ちる)、納税し…立派に社会に役に立っているからです。

  2. アバター画像 zuboran より:

    私は全くそのような感情は抱きませんでした。

    しかし、CMを見て、そのように感じられる方がいてる時点で企業CMとしては失敗策のようですね・・・