アメリカ・ファイナンス学会の機関誌『ジャーナル・オブ・ファイナンス』の最新号に、スタイン(J. C.Stein)の会長講演が掲載されていました。
またちゃんと読んでいないけれども、クラウディド・トレイド(Crowded Trade)--混雑した取引というのは直訳過ぎるし、なんと訳せばいいですかね。多くの金融機関が共通した取引手法を採用していることから、個別金融機関の行動が合成されて予期しないかたちで甚大なマーケット・インパクトが引き起こされるといったような話ですが...--とレバレッジに伴う外部効果ゆえに、プロの機関投資家が中心のマーケットになればなるほど、市場が効率的なるとは限らないという議論をしています。
こういうのをみると、アメリカのアカデミズムの力量の大きさに圧倒されます。