日本経済の低迷が長期化する中で、イノベーションを高める必要があるといった話がよく出てきますが、このイノベーションとは何でしょうか。これを「技術革新」と訳すのは誤訳で、innovateという言葉には技術という意味は含まれていません。シュンペーターは、これを「発明を製品に結びつける過程」と定義しました。
日本企業の取得する特許は、人口比では世界一ですが、それが収益や成長に結びついていません。要素技術の水準は高いのに、携帯電話に典型的にみられるように「ガラパゴス化」し、技術力を生かせていません。こうした問題を克服して生産性を回復するにはどうすればいいのでしょうか。
イノベーションの問題は、経営学では重要なテーマですが、経済学ではほとんど論じられていません。このセミナーでは2ヶ月にわたって、経済学の理論や実証研究を応用して、イノベーションによって企業の業績を回復し、日本経済の復活する条件を考え、皆さんと議論します。8回のセミナーの内容は、次の通りです:
講師:池田信夫(アゴラ編集長)
第1回(4/7) イノベーションとは何か
第2回(4/14) ビジネスモデルと暗黙知
第3回(4/21) 経済成長のエンジン
第4回(4/28) 起業家精神
第5回(5/6) デジタル革命と水平分業
第6回(5/13) ネットワーク時代のイノベーション
第7回(5/20) ベンチャーとファイナンス
第8回(5/27) イノベーションのための政策
(全セミナー終了後、簡単な懇親会を行ないます)
なお受講者は、4月から毎週、発行するメールマガジン「イノベーションの法則」を半年間、無料で購読できます。講義の内容は、今年中に東洋経済新報社から刊行する予定です。
※上記サービスについては個人情報取り扱いの問題上、メーリングリストによる配信をもって代えさせて頂いております。何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます。
日時:4月7~28日(毎週水曜)、5月6~27日(毎週木曜)18:30~20:30
会場:T’s銀座(中央区銀座5-5-14)Room10A
定員:50名(先着順で締め切ります)
受講料:全8回セットで6万円(学生は半額)
<お振込先>
■銀行名:三菱東京UFJ銀行
■支店名:神田駅前支店(店番号010)
■普通口座:0091403
■口座名義:カブシキガイシャアゴラブックス
申し込みは申し込みフォームからお願いします。