東日本大震災で「ユーモア」が許されないこの緊張状態は危険 ‐ 岩崎聖侍

アゴラ編集部

未曽有の大地震が東日本に襲い、多くの方が被害にあいました。何もできない自分が、本当に歯がゆいです。

そんな状況ですが、自分のできることを再確認しました。

1.まずは節電
2.できる限りの寄付
3.しっかり仕事をする(日本経済を復活させる)
4.未確認情報やネガティブな情報を拡散させない

だと思っています。


そして、5番目に、松本孝行氏もアゴラの記事でおっしゃっているように(不謹慎・自粛ムードに関する反論)「不謹慎」のキャンペーンを防ぐということを掲げたいと思います。Twitterでは、レンタルDVDの宣伝(テレビは地震のことばかりでつまらないという方。来店お待ちしております)をツイートした店員さんがボロクソに言われたり、テレビでアニメを放送したら、抗議の電話が鳴りまくったようなことが起きているようです。

しかし、みなさん、よく考えましょう。

まず今、日本は支援する国から、支援される国になってしまいました。これだけの被害が出たのですから、ただでさえ赤字だらけだった財政はさらに逼迫します。当然、もっと税収を増やさないと、日本はやっていけなくなります。

ということは、これまでに以上に、日本は経済成長を目指さなければいけません。テレビで悲惨な映像を見ているだけでは、被災地を復興することはできないのです。キレイごとではなく、お金(税収)がないと復興はあり得ません。

もちろん、まずは救出活動や復旧作業、ライフラインの維持が優先ですが、私たちができるのは、節電と寄付ぐらいです。それ以外は、なるべく普通に、いや普通以上の生活をしたほうが日本経済にはいいわけです。

しかし今、多くのビジネス活動が、「不謹慎」として叩かれる可能性を持っています。そうなると、普通以下の経済活動しか行われなくなり、そのツケは、いずれ国民、とくに復興が遅れる被災地の方が払うことになります。

ならば、私たちは節電をしながら、経済活動を続けないといけません。もちろん、消費についても同じです。スーパーやコンビニに行くと、水やカップラーメンはまったくの品薄ですが、ビールなどの嗜好品は全然売れていません。こんなときには、普段高くて飲めないエビスビールを飲んで、朝食はヨード卵ひかりの目玉焼きぐらい食べましょう。

それが復興への手助けになります。寄付だけでは、本当の意味での復興は難しいのです。

そして、何より、いっさい「ユーモア」が許されないこの緊張状態は、いつまでも続きません。そのうち、多くの人がストレスで体調を崩しかねません。

「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなのだ」

私の座右の銘です。

テレビや新聞では、悲惨なニュースしか流れていないので、知らず知らず、多くの人が不安やストレスを感じています。なので、私としては、今こそ、お笑い芸人さんたちがテレビに出てきて、多くの人を笑わすべきだと思っています。

しかし、きっと今、お笑い番組をやったら、多くの人が「不謹慎だ!」と言って、抗議をするのでしょう。だから、テレビ局も放送できない。

スカブラという職業を知っていますか?

昔、まだ九州で炭鉱が盛んだった頃の話です。10人の炭鉱マンが3勤務交代制で、石炭を掘っていました。勤務が終わると、炭鉱マンたちは、トロッコに乗って炭鉱から出てくるのですが、そこにはなぜか11人の炭鉱マンが乗っています。そして、その中の1人だけ、汗はかいていないし、服はあまり汚れていない。そして、ニコニコと笑っているのです。

この男こそ、「スカブラ」なのです。

スカブラは、石炭を掘りません。炭鉱の中で、エッチな話やおもしろい話をしたり、みんなにお茶を出したりしているのです。これが仕事なのです(笑)

このようにスカブラを採用して仕事をしていた九州の炭鉱会社でしたが、日本のエネルギーが、石炭から石油に代わっていくのに合わせて、会社も傾いていきます。

すると当然、リストラの話になるわけです。役員たちは話をします。当然、「何もしていない”スカブラ”からクビを切ろう」という結論になります。

そして、スカブラをリストラし、10人の炭鉱マンのみが、炭鉱の中に入って行くようになりました。

その結果どうなったか?

作業効率が大きく下がりました。スカブラがいなくなってから、今まで同じ時間でやれていた仕事が、全然できなくなってしまったのです。そして、炭鉱マンたちの人間関係もギスギスしていったそうです。

今、自衛隊や警察、消防の方々は、もちろん必要ですが、多くの人を笑顔にする「お笑い芸人さん」も必要なのではないでしょうか。会社もせっかく休みなら、エビスビールを飲みながら、お笑い番組でも見たいです。そこでストレスを発散して、英気を養うのです。

そして、私たちがやることはたった一つ、また明日から一生懸命働いて、日本経済を復活させることです。
(岩崎聖侍 株式会社FreeLifeコンサルティング代表/ストーリー戦略の専門家)

コメント

  1. DydoCorzine より:

    全く同感です。情緒的、感情的なやり取りがTwitter上でやり取りされ、ごく普通の乙武さんの『自称ボランティアの人たち』発言で炎上するなど、「現場の実際を知らない者」の似非正義感が奇妙です。

    これは「考えても仕方のない事は考えない、考えなければならない事はしっかり考える」という峻別が出来てないのであって。

    結局その本人が一番どうして良いかのか分らなく混乱をきたしている。と感じます。

    それを自分だけで収めるならともかく他者を巻きこむ。ここら辺はネットで顔が見えないが故の姑息な神経を垣間みるのですが、いすれにせよ「今は喪に服せよ」風潮なら生活が止まってしまい明日がありません。皆はこれをどう考えているのか意見を聞きたいですね。

  2. flow_tk より:

    http://twitter.com/ray_fyk/status/46246582768775168
    —quote—
    阪神淡路の一端を経験した身としておれがテレビにお願いしたいのは、全局地震報道ばかりにしないでほしいってことなんだ。まったくいつもと変わらないお笑いとかアニメとかをやっていてくれることが、どれほど心の安らぎになることか。『笑点』とかは絶対やってあげてほしいんだよ。
    —unquote—

  3. passion_dandy より:

    岩崎さん、人が亡くなったとき喪に服すでしょ。形ではなく気持ちがそうなるのです。負の気持ちが溶けるまで時間が必要なのです。今はそこまでも到達していない状況と思います。同じ日本人が悲しんでいいのかよろこんでいいのか怯えている、不安な状況の中、現地の苦しさを感じるから笑えないのですよ。くだらんお笑いで過ごせとは・・・すべての結果が出て心が受け入れれば立ち上がるのです。その時は笑いが必要でしょう。もっと空気感じナよ。現地に入ればわかるさ。そんな事口にする気持ちがなくなることを。遠くで勝手なひとりごとで終わらせておけ!!

  4. r_r_ru より:

    おしゃる事はごもっとも
    正しいと思います

    でも、まだ災害から4日たっただけですよ、たった4日目です。
    それくらいの時間を被災した方々を思っていられない人間が
    復興を語るのはなんだかウソぽいです

    地震が金曜日にあったので、会社が休みの土日に
    報道一色になってしまいビールを飲みながら
    バラエティ番組を見る事が出来なった
    それがそんなにも辛いのでしょうか?

    ちなみに私も神戸で被災しました
    友達を無くし、家も倒壊し、住んでいた町に戻るのに
    一年掛かりました。それでも笑顔はありましたよ
    お笑い番組やビールのおかげだったとは思いません

    うまく表現できませんが・・・・・

    日本中が沈んでしまうのはもちろんよくありません
    でも、ユーモアの名のもとに失言や心無い行動が
    許されるのは違うのでは?
    経済活動の為に思いやりを忘れる??

    失言や間違いを叩けと言ってるのではありません
    でも、ユーモアの名のもとに大切な物をないがしろに
    して、これも被災地の為だと言うのはどうでしょうか?

  5. 軍師K より:

    おっしゃることはわかります。

    が。

    毎日災害現場を報道されている中、被災者に「お涙ちょうだい」とばかりに非常識なインタビューをしたり、必死に活動している自衛隊の映像を「より感動的に見せよう」と音楽やスロー再生で演出するゲスな番組作りをしている民放局があるのです。

    そんなテレビ局が、本当の意味で「被災者に笑いや癒しを提供する」番組が作れるとは決して思えません。

    食べ物がなくて死にかけている人が「芸人が食事をしながらトークする番組」や「食べ物の値段を当てる番組」を見て笑えると思いますか?

    また、これまで「不謹慎」と叩かれたものの多くは普通に不謹慎で、「ユーモアではなく単なる悪ノリ」レベルのものが多いということもわかっていただきたいと思います。

    人が今まさに死んでいるさなか、「そんな、人が死んでいくテレビはつまらないから楽しいDVD見ようよ」と誘う行為を「ユーモア」とし、それに怒る人々を「ユーモアのわからない奴だ」と断じるならば、それこそ不謹慎で、ユーモアのなんたるかをわかっていない愚か者です。

    言いたいことはわかりますが、非常識なテレビ局や「不謹慎」の線引きができない企業や個人の責任を棚に上げ、全ての責任を「怒る国民」に負わせるような論調には納得できません。

    それと、別に今の状態が特別なのではなく、ここ10年で培われた「日本人の特徴」からくる普通の状態だと思いますよ。
    そんなことを言うなら、「京大カンニング事件」の時の状態はどうでした?
    明らかに今よりも異常(過剰)反応ではなかったでしょうか?
    でも、あの事件を見て危険だと思いましたか?

    危険と思っていたのなら、今の状態が特別危険ではないと言えます。
    危険と思っていなかったのなら、今まで普通だった行為が、今の緊張状態に引っ張られて異常に見えてるだけです。

  6. 軍師K より:

    言いたいことはわかります。

    が。

    被災状況が好転していない今でさえ、被災者に非常識なインタビューをしたり、必死に活動している自衛隊の映像を「感動的に見せよう」と音楽やスロー再生で演出するゲスな番組作りをしている民放局があるのです。

    「災害救助」を扱う番組でさえそんな行為をするテレビ局が、本当の意味で「被災者に笑いや癒しを提供する」番組が作れるとは決して思えません。

    食べ物がなくて死にかけている人が「芸人が食事をしながらトークをする番組」や「食べ物の値段を当てる番組」を見て笑えると思いますか?

    また、これまで「不謹慎」と叩かれたものの多くは普通に不謹慎で、「ユーモアではなく単なる悪ノリ」レベルのものが多いということもわかっていただきたいと思います。

    たくさんの人が死んでいるさなか、「そんな人が死んでいくテレビはつまらないから、楽しいDVDを見ようよ」と誘う行為を「ユーモア」とし、それに怒る人々を「ユーモアのわからない奴」と断じるならば、それこそ不謹慎で、ユーモアのなんたるかをわかっていない愚か者です。

    非常識なテレビ局や「不謹慎」の線引きができない企業や個人の責任を棚に上げ、全ての責任を「怒る国民」に負わせるような論調には納得できません。

    それと、別に今の状態が特別なのではなく、この性質はここ10年で培われた「日本人の普通の状態」だと思いますよ。
    そんなことを言うなら、「京大カンニング事件」の時の状態はどうでした?
    明らかに今よりも異常(過剰)反応ではなかったでしょうか?
    でも、あの事件を見て危険と思いましたか?

    危険と思っていたのなら、今の状態が特別危険ではないと言えます。
    危険と思っていなかったのなら、今まで普通だった行為が、今の緊張状態に引っ張られて異常に見えてるだけです。

  7. まるを より:

    不謹慎不謹慎と(ネット上で)叫びまわる非被災地の人たちはテレビとインターネットしか見ていないのでしょう。
    はっきり言って彼らは百害あって一利なしです。、
    たとえ本当に不謹慎な発言であっても、それを断罪して周ることで被災者が救われることはありません。

    街に出て人と話せば確かに震災の話にはなりますが、それでも多くの人は普段の生活に戻っています。戻るべきです。

  8. deathwalk より:

    イベントでも散歩でもやるのは自由と思いますが、それを不謹慎だという人がいて、それに殊更反論してTwitterやアゴラでそれを煽るのはどうなんですかね。

    こういうときに感情的な反応を示す人は一定数以上して、いくらネット上で合理的でないと指摘して啓蒙しようとしたとしても意味があると思えませんけど。

    こんなの正義感でも何でもなくてただの感情です。Twitterなんか感情的なコメントのオンパレードで合理性を求めること自体が間違い。要するに場所を選んでやれば?ということですが。

  9. tnaota より:

     人間は、どんな状況にあっても、笑いが必要だと思います。
     強い緊張状態に置かれていればいるほど、その緊張をほぐすことが大切です。

     日本では、戦時中、前線の兵士たちの緊張を解きほぐすためにに、芸能慰問団を送り込みました。
     アメリカのロックスターのエルビス・プレスリーが入隊して、もっぱら、兵士たちのために公演して回ったことも、良く知られています。
     
     今回の自然災害と戦争を一緒にするのは異論があるかもしれませんが、生存をかけた緊張状態を経験した、という意味では、今回の地震津波の被災者と戦場の兵士は同じだと思います。

  10. yumeno2009 より:

    なにかんがえてるの?
    まだ4日だよ被災してから・・・・・
    原発の爆発見たの?まだ大丈夫とか思ってるの?
    何が酒でしょうか、あきれます。
    自分が被災していないで傍観者なら、せめて自重してください。

  11. 千取あすなろin被災地 より:

    被災地にいる者です。
    電気ガス水道がストップしていましたが、先日復旧しました。
    ただし、物資の供給が止まっており、二次災害の危険を感じております。

    あらゆる場所で、色んな発言を「不謹慎」とおっしゃられる方が多いようですが、
    正直個人的には、それについて喧嘩をされてるのを見る方が辛いです。

    ユーモアと失言は別モノです。
    失言は腹立たしく思いますが、ユーモアはそれとはイコールではありません。

    私は地震の報道を見ると、本震の時のことを思い出して、
    手が震えたり、心拍数が上がったりと、軽くパニックになってしまいます。
    なので、必要最低限の情報だけ入手するようにしています。

    停電している地域に、電気が戻った時、
    もちろん地震についても知りたかったですが、
    今まで通りの、旅番組、アニメ等を見て、心が落ち着きました。

    どなたのおっしゃることも間違いではありません。
    ただどうか、被災していない方々同士で喧嘩をしないでください。お願いします。

  12. men より:

    この記事に対して反対意見を述べている方々の言いたいことは分かりますが、少々ずれている気がします。
    別に地震のことをきれいに忘れて遊ぼうと言っているわけではありません。被災地の方々のことを思って心をいためるのは当然のことだとおもいます。もちろん、失言に対して怒りを覚えるのも。
    しかし、だからと言って普通に娯楽のある生活をすることが悪だと言うような風潮はいかがなものかと。失言を不謹慎だと言うことは間違いではありませんが、普通に生活している人に対して不謹慎だと言うのは違うと思います。
    自粛自粛ではなくユーモアを、とうのは、何も被災地の人々にそうしろと言っているわけではないのです。いつも以上に一生懸命働き、いつも以上に消費することも、無事に普段通りの生活が送れる者ができる支援の方法のひとつなのです。経済がストップしてしまうのは本当に恐ろしいことです。それを「空気を読め」「不謹慎だ」と叩くのは、いささか酷ではないでしょうか。

  13. amimomi より:

    本当にそう思います。あくまで被災されている方に求めているのでは無く、遠く離れた地に住む者に求められているのです。兵庫県に住んでいますが、こちらは驚く程普段通りです。でもそれはそんなに悪い事ですか?勿論募金はしました。節水・節電もしています。献血は私は血が足りないので出来ませんが友人はしました。でも、私達に出来る事って他に何かありますか?TVやネットにかじりついて、経済をストップさせるのが被災地の為になりますか?娯楽を楽しむのが不謹慎だって自粛して、日本全体がお葬式の様なムードになりストレスフルで弱くなってしまったら‥。デマに躍らされてパニックになるのは被災地に二重三重の被害をもたらすだけです。哀悼の意を示すのは勿論ですが、被災地が本格的に復興に動き出した時共倒れしては元も子もありません。被災地が復興に向けて立ち上がる時に即座に体力と財力をフルに使えて万全のサポートが出来る様に備えておくには、力一杯仕事をし、力一杯娯楽を楽しみ、力一杯日常を送るべきと思います。不謹慎の意味を取り違えたらいけないと思います。冷静に、普段通りに‥。

  14. takarayui より:

    東京に住んでいるものです。東京でも余震が続いています。
    長野や新潟だけでなく、東京湾を震源とする地震が3回ほど起きています。
    昨日からの計画停電で街は暗くなり、一部の電車は止まっています。
    東京での不便を感じるとき、いま宮城や福島の人たちはどんな気持ちだろうと思います。

    「ユーモア」が許されないのではなく、「ユーモア」を受け入れる
    精神状態ではないというのが正直なところではないでしょうか。

  15. Hayashi より:

    ユーモアは必要だと思いますが、被災した人たちが見て不愉快になる様なユーモアはいらないと思います。

    文中紹介されていたTUTAYAの店員さんのつぶやき、自分が被災して避難所にいながら見たら、こいつ、何いってるんだ?って不愉快な気持ちになると思います。

    当事者からすれば、自分たちは被災して食料も毛布も満足手に入らず、情報を欲している状況なのに、自分たちの周りに起こっている事の情報をえようとしている番組の事をつまらないとはなにごとだ?って思うと思います。

    結局、ユーモアであっても相手の方を思いやれる優しさがなければ、それはユーモアではなくまさに不謹慎な話になってしまうと思います。

    イギリスのBBSで被爆者の方を揶揄して笑いを取っていた行為の様なものは、ユーモアではなく不謹慎以外の何者でもないと思っています。

  16. yakioden より:

    岩崎さんにおおむね同意です。

    大人しく喪に服し、TVで映る惨状で頭の中をいっぱいにして悲しみに涙する事は容易く誰にできます。
    もっと言えば、人が喪に服すのは、本人の(もしくは主催者の)心を落ち着けるためです。
    これは、生者のための行為であって、死者のためにはなりません。そして被災地の方の為にもならないのです。

    今我々がすべきことは、悲しみをエネルギーに変えて、日本を元気にし、エネルギーの無駄を抑えつつ、経済に貢献する事だと思います。

    被災地の方は生きる為に、自衛隊や警察官、看護師等の方達は 被災者の救助をする為に、
    東京電力の技術者の方は原発を沈めるために、全力で闘っておられます。
    他にも各公共交通機関など、一般市民の生活を守るために多くの方が一生懸命動いてくださっています。
    日本経済が今よりも悪化してしまったなら、そして人々が一層ギスギスしてしまったら、
    この方達が一息ついたときに合わせる顔が無くなってしまうと、私は考えます。

    TUTAYA店員さんの失言はいただけませんが、悲しみとイライラで心の余裕を無くした人々の攻撃性が、一番の厄災にならない事を切に願います。

  17. はんてふ より:

    >>昔、まだ九州で炭鉱が盛んだった頃の話です。10人の炭鉱マンが3勤務交代制で、石炭を掘っていました。勤務が終わると、炭鉱マンたちは、トロッコに乗って炭鉱から出てくるのですが、そこにはなぜか11人の炭鉱マンが乗っています。そして、その中の1人だけ、汗はかいていないし、服はあまり汚れていない。そして、ニコニコと笑っているのです。この男こそ、「スカブラ」なのです。<< スカブラの存在は知りませんでした。私などマイナーなので、ツイッターで不謹慎発言をしても、全く注意されませんでした。むしろリツイートされてビビリました。不謹慎VSユーモアの論争は百年戦争のように、延々とされていますが、これは答えを出す性質の議論ではないと思っています。 スカブラ自体は、被災地に自然発生的に、「現在」、あるものでしょうし、テレ東も既定路線ですから、そう警戒し喚起する話でもなくなってきた。サンドイッチマンも被災していますが、報道化されなくても、彼らの人間的なユーモアは元気を作ると思います。スカブラは、それこそ「閉鎖的コミュニティ」の「秘密」だからこそ、です。他言無用だからこそ、です。テレビのお笑いは開放系ですから、それはスカブラの機能は恐らく、果たさない。 私などドライですので、不謹慎とかユーモアとか、それ自体の意味が解りません。どちらも過剰であれば暴力になる、と思うだけです。それより、計画停電が終わった後、野良猫がさかって鳴きまくっています。春なんでしょうか。それこそそれに、閉鎖的コミュニティの「スカブラ」を感じます。

  18. tetuko_trail より:

    一週間くらい前なら私も同じ考えをもったでしょう。たとえばニュージーランドのキングカレッジのように。
    今は、喪服期間どころか、明日の復興もめどのたたない基礎は全壊した自宅マンションの9階から発信しています。
    そう、被災者です。仙台市の南側、例のワカバヤシ・ユリアゲの数百メートル先にあります。
    こんなとこすぐ逃げ出したいのですが、仕事が復興にかかわる土木なのでままなりません。娘たちはすでに実家に疎開させ、一人でいます。
    お笑いだの、娯楽だの、言う前に数日前に新聞にのっていたユリアゲの少女の顔が目に浮かぶ。不思議な位、次の日は晴れました。真っ黒な泥で泣き叫んでいる写真・・・たいていの被災された方の印象は、あの少女が代弁されていると思う。これが人類有史第四位の地震を、もろ感じたものの感想です。二万人のシシャという先進国と思われていた日本が出そうとしている事実にたじろぎ困惑しています。昨日までは当たり前だった仕事帰りのコンビニは閉店し、ガソリンは都心でも手にはいらず、自転車での14km往復の日々です。
    重なる余震、理論的にはありえないといわれた群発大地震、安全神話の崩壊した原発、戦時かと思われる計画停電、今必要なのはお笑いではなく、ホントの科学・医学教育と、防災も含めた本格的な国防軍の創設と、ヒトを守るためのヒトからコンクリートへの転換と、尊いシシャから学ぶ生命ではないでしょうか。
    神様、家族と私の生命をお守りいただいて感謝します。明日も同じように皆さんが無事に過ごせるようにお守りください。また志半ばでなくなられた人々のご冥福をお祈りします。
    もうこんな愚かな都市国家ではなく、本当に子供たちが安心してすめる子供たちの笑顔が絶えない都市国家を創設します。

  19. ほめぞう より:

    同じような記事を書いてる方も他にいらっしゃいますね。

    800近いコメントがついてるBLOGOS(ブロゴス)の方は以前からツイッターによる発言が多くを締めていますけど、殆どは空欄で、記事の引用が多くてツイート主の発言との区別が付きませぬ。記事が釣りである可能性も考えたのですが、本気で思ったことを書いたのであればどうしようもありませぬ。

    記事に突っ込むこと事態がネットトラフィックの邪魔になるのを承知で書き込みまする。TV局がゲスであっても、もしかしたらネットに触発されて情報公開せざるを得ない時期は来ているかと。然るに、情報収集はネットだけでやりゃいいじゃん、と書き主様が言ってると捉えても不思議じゃないんかい?。

    だったら、記事にリンクの一つでも貼りつけないか?地震関連のさ。何か知ろうとするそれではダメか?。

    自分の中での要点まとめてみた。
    ・不謹慎不謹慎⇒やめてくれユーモア頼む気が滅入る⇒テレビ局及びエンタメ関連に従事している人が仕事しやすくなる
    ・⇒ぶっちゃけそれが狙いだと俺は睨んでいる(そうでなければこのような記事を書くはずがない)

    ・どこにでも不謹慎言うやつはいるだろ常考というのが個人的な意見、俺はツイッターあれから一度もやってねえ。
    ・スルーしないのは本人の勝手だが、それを拡大して記事にするにしては、モラル的に不味すぎる
    ・最大の問題は、精神的に幼い子どもにとってのエンターテイメント環境の提供、それとじゃあ実際被害にあった人が何を優先して欲しい情報か、ということ

    ・ただしどっちみち、この混乱の中でまともな判断はできず、必ず意見が分かれる←今ここ?。
    ・ついでにいうと、意見が分かれている時期だから誘導しやすい記事を書きやすい、ってのもある

    眠いので後は頼んだぞい。

  20. kazeoto999 より:

    疑う訳ではないのですが、九州の方、申し訳ないのですがスカブラについて教えて貰えますか?
    検索をかけても、この記事以前の情報も無いし広辞苑等で調べても出て来ません。どこの地域の会社でやっていたのでしょうか?

  21. はんてふ より:

    >>スカブラについて教えて

    http://amzn.to/h8CyZ2

    「地の底の笑い話」岩波新書 が出典のようですね。

  22. すらまつ より:

    言ってることはワカる
    これは誰かが言わなきゃならない事と言ってもよい
    そういう意味では拍手を贈りたいね。

    でも地震から時期的に早過ぎると思うし
    ユーモアのセンスも問われるべきだ。

    ちょっと話がずれるかもしれんけど
    昔小林よしのりが表現の自由について
    「この世には資格があるやつと無い奴がおるんだ」と言って
    筒井康隆とわし(小林)だけOKにすべきと言っていた
    誰でも彼でもOKというワケにはいかんのだ

    今はナイーブな時期なのだから
    自分のユーモアが批判されたら受け入れろ、その覚悟があるやつだけやるべきだ

  23. tlog より:

    私は南関東在住で,しかも復興支援の業界に近い立場にいますが,それでも既に震災一辺倒のムードはよくないと感じています.ブログ主さんが仰られるように,たとえばTVでいえばNHKが災害報道に徹してくれていれば民放は通常モードに戻った方が世の中全体としてはプラスなんじゃないかと思います.

    昨日経済産業省だったかのとある委員会の委員の先生が仰られていたように,関東は電力の制約があるのでこれまで通りの経済活動はしたくてもできない状況ですが,そうであるが故に,東北・関東以外の地域の方は,これからの日本を引っ張っていくつもりで,今まで以上に活発に経済活動や消費をしていただきたいと思います.

  24. shinshi8848 より:

    私は、日本経済のために個々人が、今できる仕事に
    全力を尽くす事は、同意します。

    ただ、民放の深夜の番組などは、やはり控えるべきでは
    ないでしょうか。

    本日の民法のテレビAの番組表を見れば、3番組が再放送
    番組です。だったら、テレビ局も節電してほしいものです。

    あと、死者数、行方不明者数が増えるにしたがって、
    逆にバラエティ番組も増えるですよね。

    お笑い番組が良い、悪いという前に民放の番組内容が
    私は問われていると思います。

  25. wsxazxcd より:

    震災以前の日本に復興はしたくないです。
    なにがあっても、お酒と悪ふざけの笑いで忘れようとする一部の日本人が嫌いです。
    政府の対応に不満を言っても、与党と野党が足引っ張り合ってるのを傍観したり、その茶番にのっちゃったりで、なにも仕事させなかったのは国民ではないでしょうか。
    たぶん日頃から、そういった風潮に疑問を持っていた方々が今、変わってほしくて、不謹慎だと熱くなっていると思います。
    単に前のように復興するのでは意味がありません。
    もっと違う日本に変貌するべきです。でないと何かお亡くなりになられた方々に申しわけがたたない気がします。
    そのために、今は大いに悩み苦しむべきであると思います。
    そして乗り越えたら誰に指図されなくとも、その達成感で笑えるようになるのです。
    お酒やバラエティーのような無理矢理にではなく。

  26. yusasa00 より:

    仙台市だけど、あれだけの津波も到底届かない山の方に住んでいます。
    本震のあと数日テレビ見ませんでしたが、電力供給復旧後に見て(字幕やデータ放送で流れるライフライン等の情報以外)、あぁ、いつも通りだなぁ、と思いました。「絵になる被災・事故」を全局が流しまくるイナゴの大群のような「いつも通り」。
    しばらくして、PCもネットも使えるようになったので、こっちも見てみると「いつも通り」。「青少年健xx全運動」だの「草の根右翼」みたいな「けしからん」の罵倒が「いつも通り」。前の天皇陛下が亡くなったときもスゴカッタよね。
    たぶん、日本とかいう国は、ショウグンサマもタイサも居なくとも、ずっと全体主義国家なんだと感じます。感情論が一番ツヨイ。
    あえて反論してみせた筆者に感服します。「反体制」は命懸けだよん、きっと。

  27. boss_organ より:

    半分賛成です。
    確かに経済活動は必要、笑いもあっていいと思います。

    ですが、いま笑う気分には、まだなれないのがホンネです。

    ただ、私自身はまだ笑う気分にはなれませんが、
    なんとか笑いを取り戻して、「日常」を取り戻していこうと頑張る人がいてもいい、そういう人もいてほしいと思います。

    思うのですが、今必要なのは、笑うこと自体ではなくて、

    笑う人を叩くのをやめること、
    笑わない人を叩くのをやめることではないでしょうか。

    私には、そちらの方が本質なように思えます。